26日のリーガエスパニョーラ第9節、アトレティコ・マドリーは敵地コリセウム・アルフォンソ・ペレスでのヘタフェ戦を1-0で制した。
シメオネ監督が指揮官に就任した2011-12シーズン後半戦以降のヘタフェとの7試合を6勝1分けで終え、なおかつ17得点0失点と一度もゴールを許していないアトレティコ。駆けつけた約1000人のファンがホームのような雰囲気を生み出した今回の一戦でも、自陣に引くヘタフェを攻め立てる展開となるが、決定機を決め切れない状況が続く。
アトレティコは20分、アルダ・トゥランのクロスからラウール・ガルシアがボールを叩くも、これはGKグアイタのセーブに遭う。また26分には、積極的な攻撃参加を見せるシケイラがヨーダをかわしてシュートまで持ち込むも、こちらもヘタフェ守護神の好守に阻まれた。
流れの中から活路を見いだせないアトレティコだったが40分、最大の武器セットプレーからスコアを動かすことに成功。コケの右CKからグリーズマンが左足ボレーを放ち、これをGKグアイタが弾く。こぼれ球の正面にいたA・トゥランはコントロールし切れず、横に転がったボールをマンジュキッチが押し込んだ。クロアチア代表FWにとっては、今季の公式戦6得点目(リーガ3点、チャンピオンズリーグ2点、スペイン・スーパーカップ1点)となった。
後半、アトレティコは立ち上がりにヘタフェの攻勢を許すものの、GKモジャが好守を連発してリードを維持。そして56分には、得点の場面でもマンジュキッチとやり合っていたアレクシスが、クロアチア代表FWに平手打ちを浴びせて一発退場に。さらには、倒れているマンジュキッチの左足をフアン・ロドリゲスが踏みつけ、それに気づいたミランダが同選手を押して警告を受けるなど、複数の選手が衝突する事態となった。
シメオネ監督は数的優位に立った後にグリーズマンとの交代でチェルチを投入。しかしながら中盤を支配することができず、ラフィータ、ヨーダらの個人技を中心としたヘタフェの攻勢を受け続ける。これを受けたアルゼンチン人指揮官は、82分にマンジュキッチの代わりにサウールを入れて中盤の守備力を強化。その後も10人のヘタフェに自陣に押し込まれる状況が続いたが、最後までリードを守り切っている。
前節エスパニョール戦(2-0)、チャンピオンズリーグ・マルメ戦(5-0)に続く勝利を飾ったアトレティコは、勝ち点を20に重ねて5位に位置。リーガ上位は首位バルセロナ(勝ち点22)、2位セビージャ(22)、3位レアル・マドリー(21)、4位バレンシア(20)、5位アトレティコが勝ち点2差でひしめく混戦模様となった。一方、4試合ぶりの敗戦を喫したヘタフェは勝ち点10で12位に位置している。
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