バレンシア、メスタージャでアトレティコを粉砕

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4日のリーガエスパニョーラ第7節、メスタージャでのバレンシア対アトレティコ・マドリーは3-1でバレンシアが勝利を収めた。

昨季の第35節でメスタージャを攻略したアトレティコと、それ以降同スタジアムで無敗を貫くバレンシアの対戦。39年にわたってメスタージャでの連勝を実現していないアトレティコは、65時間前に戦ったユヴェントス戦の疲労もあってか、パフォーマンスの精彩を欠き続ける。一方、今季はリーガだけに集中できるバレンシアは、観衆からの後押しを受けながら高いインテンシティーを発揮。序盤に得点を重ねていった。

ヌノ監督率いるチームはまず6分、ミランダのオウンゴールを誘発して先制に成功。ブラジル代表DFはムスタフィのアーリークロスのクリアを試みたが、頭に当たったボールはGKモジャが飛び出し、無人となっていたゴールに吸い込まれた。バレンシアはさらに7分、アンドレ・ゴメスがパコ・アルカセルのヒールパスからペナルティーエリア内左に侵入し、角度のないところから左足のシュートでを突き刺し加点。13分にはピアッティの右CKから、勢いよくゴール中央に入り込んだオタメンディがヘディングシュートを沈め、わずか6分間で3点のリードを奪った。

その後はアトレティコがボールを保持し、バレンシアが堅守から速攻を狙う展開に。アトレティコはハビ・フエゴを中心としたプレスに苦しみ、バイタルエリアより先に侵入することができない状況が続いたが、29分に機転の利いたプレーで1点を返す。ペナルティーエリア手前、グリーズマンとのワン・ツーによってシュートコースを手にしたチアゴがボールを叩き、GKジエゴ・アウベスが弾いたボールをマンジュキッチが頭で押し込んだ。

アトレティコはさらに44分、ロングボールからアルダ・トゥランがペナルティーエリア内に入り込み、対応したガジャのハンドによってPKを獲得。だがキッカーのシケイラが枠内左に放ったシュートは、PKセーブのスペシャリスト、D・アウベスに止められ、2点差のまま試合を折り返した。

後半、アトレティコはバレンシア陣地でボールを保持するも、相手の守備網に絡め取られ、D・アウベスに近づくことができない。一方のバレンシアは61分、左サイドを起点としたカウンターからクロスにP・アルカセルが飛び込むも、シュートはわずかにクロスバーの上へと外れた。

シメオネ監督は70分前後に選手交代に動き、グリーズマン、アルダ、チアゴに代えてチェルチ、、ラウール・ガルシアを投入。チェルチによってサイドでの推進力を増しながら、ペナルティーエリア内にマンジュキッチ、R・ヒメネス、R・ガルシアの3本のタワーが入り込む形でパワープレーを仕掛けた。対してヌノ監督は、ピアッティとの交代でオルバンを左サイドバックに配置し、同ポジションに位置していたガジャを一列上げると、A・ゴメス、P・アルカセルをフィリペ・アウグスト、フェグリに代えてカウンターの鋭さを説いた。

試合終盤、バレンシア守備陣はアトレティコがペナルティーエリアに放るボールをことごとくクリアしていく。アトレティコはあきらめずにゴールを狙い続けるも、92分に浮き球のパスからペナルティーエリア内に侵入したチェルチが、腕でボールをコントロールしたとの判定により2枚目のイエローカードで退場に。これで数的にも優位に立ったバレンシアが、2点リードを維持したまま終了を迎え、メスタージャに歓喜をもたらしている。

勝ち点を17に重ねたバレンシアは、ラージョ・バジェカーノ戦を控えるバルセロナに勝ち点1差をつけて、暫定で首位に浮上。今季のリーガ初黒星を喫したアトレティコは勝ち点14で3位に位置しているが、セビージャ、レアル・マドリー、セルタに順位を抜かれる可能性がある。

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