ガビ、サラゴサでの八百長疑惑について証言

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アトレティコ・マドリーMFガビは、レアル・サラゴサに在籍していた2011年にレバンテとの試合で八百長が行われた疑いがある件について検察の聴取を受けた。

2010-11シーズン最終節を前に降格圏に位置していたサラゴサは、最終節でアウェーのレバンテ戦に2-1の勝利を収めて1部残留を決めた。ガビはチームの全2ゴールを決めて残留の立役者となったが、この試合に関して八百長の疑いがあるとして警察が捜査を行っていた。

2日にスペイン反汚職・反組織犯罪特別検察局に出頭して証言を行ったガビは、クラブに疑わしい金の動きがあったことを認めながらも、自身の積極的関与は否定したようだ。スペイン『ムンド』が知り得た情報として伝えている。

調べによればサラゴサは試合に先立ち、10人ほどの選手たちの口座に総額100万ユーロ以上の金額を振込み、それをレバンテの選手たちに現金で渡すことを要求したと見られている。1人あたりに振り込まれた金額は平均12万ユーロ前後とされていたが、ガビは8万5千ユーロを受け取ったことを認めたようだ。

しかし、ガビはこの金額をすぐにアガピト・イグレシアス会長に返還したとして、その金が「レバンテの選手に渡ったという証拠もないし、どこへ行ったのかも知らない」と証言。入金の理由については「クラブは債権者会議に臨もうとしていたので、それに関連するものだろうと思った」とのことだ。

ガビはまた、試合の時点ですでに古巣アトレティコへの復帰が決定していたため、仮に八百長によりサラゴサを残留させたとしても自身に恩恵はなかったと主張している。

なお、当時サラゴサの指揮を執っていた現日本代表のハビエル・アギーレ監督は、1日に行われた代表メンバー発表の会見で八百長疑惑について「記事で知った」として当時の関知を否定した。

2日にはガビのほかにも当時サラゴサ、レバンテに所属した選手たちへの聴取が行われており、今後も継続されるとのことだ。スペイン『アス』は、レバンテ側の選手たちが金を受け取ったことを認めた上で、八百長のためではなくそれ以前の試合でサラゴサの残留争いのライバルに勝利したことへのボーナスだと主張する可能性もあると伝えている。

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