20日のリーガエスパニョーラ第4節、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンでのセルタ戦を2-2のドローで終えた。シメオネ監督のチームの開幕から4戦の成績は2勝2分け。セルタは1勝3分けとなっている。
チャンピオンズリーグ(CL)のオリンピアコス戦(2-3)で、今季初となる黒星を喫したアトレティコ。その一戦で鼻骨を骨折したマンジュキッチを欠き、代わりにラウール・ヒメネスを先発させたシメオネ監督率いるチームは、セルタのプレッシングを前にボールを保持できず苦戦する。
そして19分、アトレティコに窮屈なプレーを強いたセルタが、ロングボールを起点としてスコアを先に動かす。ペナルティーエリア内でゴディンのマークに遭うパブロ・エルナンデスが、身体をつかまれながらも右足を後方に蹴り上げ、ヒールによってGKモジャを破った。
ビハインドを負ったアトレティコだったが、ここから強みであるセットプレーの威力を発揮。まず31分、コケのFKから相手DFを引き剥がしたミランダがボールを枠内に押し込むと、その10分後にはコケの右CKからゴディンが打点の高いヘディングシュートを突き刺して逆転。リーガ屈指のプレースキッカーであるコケ、そして両CBの活躍により、リードを奪って試合を折り返した。
しかしながら、後半開始直後にセルタの猛攻を浴びたアトレティコは、52分にミランダがペナルティーエリア内でプラナスを倒したとしてPKを献上。これを負傷から復帰したばかりのノリートに決められ、スコアをタイに戻された。
その後に攻勢を強めたアトレティコだが、セルタの堅守を崩し切れない状況が続く。62分にはガビのクロスからR・ヒメネスがネットを揺らすも、オフサイドの判定でゴールは認められなかった。ベンチ入り禁止処分のためにVIPゾーンから観戦するシメオネ監督は68分、グリーズマンをラウール・ガルシアに代えるようブルゴス助監督に指示。観衆はR・ヒメネスではなくフランス代表MFを下げることに反対し、ブーイングを吹いている。
アトレティコは77分にR・ヒメネスがペナルティーエリア内でシュートチャンスを迎え、その1分後には左サイドのコケが直接枠内を狙ったが、どちらもS・アルバレスの好守に阻まれる。アルゼンチン人指揮官は82分、R・ヒメネスとの交代でチェルチを投入して縦への鋭さを増した。
アトレティコは90分、セットプレーからチアゴがヘディングシュートを放つも、三度S・アルバレスのセーブに遭う。さらにアディショナルタイム3分には、ペナルティーエリアのR・ガルシアがボールを枠内に押し込むも、これはオフサイドの旗が上がった。結局、S・アルバレスの牙城を崩し切れぬまま、試合は終了のホイッスル。リーガ王者が、今季2回目のドローゲームを演じている。
一方アスレティック・ビルバオは、本拠地サン・マメスでのグラナダ戦を0-1で落としている。CLシャフタール戦(0-0)の疲労が色濃く見えるアスレティックは40分、イトゥラスぺのボールロストからジョン・コルドバの先制点を許し、このリードを最後まで守り切られた。アスレティックのここまでの戦績は1勝3分けと出だしでつまずいた印象。対して、今夏からカパロス監督が率いるグラナダは2勝2分けと上々のスタートを切っている。
コメント