レアル・マドリー撃破、三度ベルナベウを征服

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13日のリーガエスパニョーラ第3節、サンチャゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー対アトレティコ・マドリーは2-1でアトレティコが勝利した。アトレティコはエイバル戦に続く勝利で、開幕から3戦全勝の首位バルセロナを勝ち点2差で追走。マドリーは早くもリーガで2敗目を喫している。

昨季のリーガ第26節、コパ・デル・レイ準決勝、チャンピオンズリーグ決勝、今季のスペイン・スーパーカップに続いて行われる2014年7回目のマドリッドダービー。試合はこれまでと同様にレアル・マドリーが攻め込み、アトレティコが堅守から速攻を狙う展開となる。

10分、アトレティコの自慢の武器であり、なおかつレアル・マドリーの守備面における弱点であるセットプレーから得点が生まれる。コケの右CKから、ニアサイドに位置したチアゴがベンゼマのマークを引き剥がしてヘディングシュートを沈めた。ベルナベウはさらなるセットプレーからの失点をきっかけとして、キャプテンのGKカシージャスに対するブーイングと喝采が入り混じるように。

ビハインドを負ったレアル・マドリーだが、ここから攻勢を見せてアトレティコを自陣に押し込めると、25分に同点弾を記録。C・ロナウドがシケイラに倒されてPKを獲得し、これをポルトガル代表FW自身が決めた。レアル・マドリーはその後も、C・ロナウドがシケイラの位置する右サイドを切り崩して決定機を量産。40分にはC・ロナウドのクロスからベンゼマがヘディングシュートを放ったが、これはモジャの好守に遭った。

後半もレアル・マドリーがボールを保持する状況は変わらず。シメオネ監督は前線でボールがつながらないこと、ガビが警告を受けたことで、同選手をアルダ・トゥラン、ラウール・ヒメネスをグリーズマンに代えるよう指示。トルコ代表MFは左サイドに据えられ、同ポジションに位置していたコケがボランチ、グリーズマンがトップ下に置かれた。一方アンチェロッティ監督は、ベンゼマとの交代でハビエル・エルナンデスをデビューさせた。

レアル・マドリーは72分、アルベロアのクロスからC・ロナウドがヘディングシュートを放つも、これはクロスバーの上に外れる。アンチェロッティ監督はそのチャンスの直後にベイルを下げてイスコを投入し、C・、チチャリートとともに3トップの一角に据えた。対するアトレティコは73分、ペナルティーエリア手前左からA・トゥランがミドルシュートを放つも、ボールはわずかに枠の右へと外れる。

そして76分、A・トゥランが再び迎えた決定機を物にして、アトレティコが勝ち越しに成功。右サイドを駆け上がったフアンフランがグラウンダーのクロスを放つと、ラウール・ガルシアがこのボールをスルーして、その後方に位置していたトルコ代表MFがカシージャスの守るゴールを破った。

シメオネ監督はその後、マンジュキッチをマリオ・スアレスに代えて守備を強化。アンチェロッティ監督はアルベロアをヴァランに代え、ストライカーの魂を持つDFセルヒオ・ラモスを右サイドバックに配置した。レアル・マドリーは終盤に決死の猛攻を見せるも、アトレティコの堅守を最後まで崩すことができず。逆にグリーズマンがカウンターから決定機を迎えるなどしたアトレティコが、ベルナベウのファンに深い失望を味わわせている。

なおシメオネ監督率いるチームのベルナベウ征服は、14年ぶりのダービー勝利を飾った2013年のコパ決勝(2-1)以降3度目となる。コパ決勝以後の同スタジアムでの対戦成績は、昨季のリーガが1-0、コパ・デル・レイが0-2、今季のスペイン・スーパーカップが1-1という結果で、今回の一戦含めて3勝1分け1敗。一方、その間に行われた本拠地ビセンテ・カルデロンでのダービーは1勝1分け1敗となっている。

また、ラ・ロサレダでのマラガ対レバンテはスコアレスドローで勝ち点1を分け合っている。ホームのマラガは主導権を握って攻め続けたものの、レバンテがGKヘススの好守やクロスバーに助けられたことで、得点が生まれぬまま試合終了のホイッスルを迎えた。開幕から3試合の成績は、マラガが1勝1分け1敗、レバンテが1分け2敗となっている。

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