アトレティコ、要塞カルデロンでリーガ初勝利

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30日に行われたリーガエスパニョーラ第2節、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンでのエイバル戦を2-1で制し、今季の同コンペティションで初勝利を飾った。

アトレティコが昨季のリーガ優勝トロフィーを受け取り、それをファンにお披露目してからキックオフを迎えたこの一戦。リーガで4試合のベンチ入り禁止処分を受けたシメオネ監督に代わり、ブルゴス助監督から指示を送られるチームは、12分に得意のセットプレーから先制に成功する。コケの右CKにニアサイドのミランダが頭で合わせ、これがクロスバーに当り枠内に収まった。

アトレティコはさらに25分、再びセットプレーから、マンジュキッチの今季のリーガ初得点で差を広げる。ペナルティーエリア手前からのFK。ガビが浮かしたボールに反応したクロアチア代表FWは、ヘディングでボールを枠内左に押し込んだ。

流れの中での連係こそ拙いものの、セットプレーによって優位に試合を進めることを可能したアトレティコ。しかしながら33分、食い下がるエイバルのゴラッソを許して点差を縮められる。ペナルティーエリア手前でボールを受けたアブラムに緩やかな曲線を描くシュートを放たれ、これがGKモジャの守るゴールに吸い込まれた。前半は2-1で終了を迎える。

後半、アトレティコは果敢に攻撃を仕掛けるエイバルを前に苦戦し、カウンターも形にできず押し込まれる時間が続く。これを受けたブルゴス助監督はグリーズマン、マンジュキッチとの交代でラウール・ヒメネス、サウールを投入。サウールを右サイド、R・ヒメネスをラウール・ガルシアとともに最前線に配置した。なお、以前にレアル・マドリーへの愛情を表明した過去を持つR・ヒメネスは、カルデロンのファンから若干のブーイングを受けている。

最前線に長身ストライカーを2選手置き、ポストプレーを強化したアトレティコだったが、その後も明確な決定機を迎えられず。87分にはゴディンを抜き去ったアンヘルにペナルティーエリア内への侵入を許したが、シュートはわずかに枠を逸れて難を逃れた。予算1800万ユーロのエイバル相手に厳しい状況に追い込まれたアトレティコ(こちらの予算は1億4000万ユーロ)だったが、最後まで1点差を守り切り、勝ち点3を獲得している。

アトレティコは2013年5月12日のバルセロナ戦(1-2)以降、カルデロンでは負けなし。その間の成績は16勝5分けとなっている。またシメオネ監督にとっては、この一戦がアトレティコ監督としてのリーガ通算100試合目(62勝17敗21分け)となった。

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