アトレティコがスーパーカップ制覇

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敵地サンチャゴ・ベルナベウで行われた第1戦では、終盤に追いついて1-1の引き分けに持ち込んでいたアトレティコ。この日はスピードを生かした攻撃でレアル・マドリーの守備を崩し、キックオフの1分後に決定的な場面をつくる。すると開始早々の2分、7月にFCバイエルン・ミュンヘンから加入したクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチが移籍後初、しかも大会最速記録となるゴールで均衡を破った。

リードされたレアル・マドリーも反撃に転じ、コロンビア代表の司令塔ハメス・ロドリゲスが前半最大のチャンスを迎える。しかし、弧を描きながらゴールへ向かった左足のシュートは、GKミゲル・アンヘル・モヤにファーポストの外側へはじき出された。

カルロ・アンチェロッティ監督率いる欧州王者は後半からクリスチアーノ・ロナウドを投入したが、その後も決定的なチャンスをつくり続けたのはホームのアトレティコ。コケのFKに合わせたラウール・ガルシアのシュートはクロスバーの下面に当たってはね返るも、ゴールを割ることなくGKイケル・カシージャスにはじき出された。自身13度目のスーパーカップ出場を果たしたカシージャスは、ラウール・ゴンザレスが持つクラブ最多出場記録を塗り替えている。

その後、コケとガルシアが遠めの距離からゴールを狙ったが、いずれのシュートもクロスバーを越えていく。時間の経過に伴い、追いつきたいレアル・マドリーは前掛かりになってアトレティコを攻め立てたが、91分にはクリスティアン・ロドリゲスへのファウルでこの日2度目の警告を受けたルカ・モドリッチが退場。結局、昨季のリーガ王者がそのまま逃げ切り、29年ぶりにスペイン・スーパーカップを手にした。

「選手が入れ替わって大変そうに見えるかもしれないけど、僕らはチームとして結束している」とコケは語った。「新加入の選手たちにも、いいスタートを見せることができた。僕らはリーガで、彼ら(レアル・マドリー)はチャンピオンズリーグで優勝したけど、これはリベンジではなく、今度は僕らがスーパーカップを制した。まだシーズンが始まったばかりとはいえ、この勝利をとても誇りに思っているよ。リーガでマドリーやバルサと競い合うのはとても難しい。僕らは自分たちのサッカーを貫き、結果がついてくるのを待つまでさ」

「主導権を握れなかった。劣勢に立たされた時間が長過ぎたように思う」とアンチェロッティ監督はコメントした。「もっとボールをキープする必要があった。前半はそれがうまくできていたが、後半は苦しくなり、相手の思うままに守られた。クリスチアーノ・ロナウドは90分フル出場が難しいと判断し、試合がやや落ち着く後半から送り出した。6冠獲得が我々の目標とは1度も言っていない。できるだけ多くのタイトルを獲れるよう頑張るつもりだ。できれば昨季の3つを上回りたいね」

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