ベルギー、アメリカとの死闘を制して8強へ

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1日(現地時間)に行われたワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦、ベルギー対アメリカの一戦は、延長戦の末、2ー1でベルギーが勝利した。

ベルギーはコンディションが微妙と言われていたコンパニが先発入り。前線には若手のオリジが入った。グループステージ最終節で力をセーブできたベルギーは、開始直後にいきなりチャンス。デ・ブルイネのパスからオリジが好機を得る。これはハワードに阻まれたが、ベルギーが主導権を握る展開になった。

ベルギーは20分すぎに決定機が続いたが、あと少しゴールに届かない。

一方のアメリカは、ジョンソンが足を痛めてしまい、32分に交代を余儀なくされる。厳しい状況となるが、ブラッドリーが高い位置で攻撃に絡むシーンでは、ベルギーをヒヤリとさせた。

後半に入ると、さらにベルギーペースの色が濃くなる。54分にはフェルトンゲンが左サイドから抜群のクロス。DFとGKの間に低いクロスを通すが、デ・ブルイネもオリジも触れない。56分にはオリジのヘディングシュートがクロスバーに嫌われた。

60分にはメルテンスが下がってミララスが投入される。そのミララスは71分、オリジのスルーパスを受けてペナルティーエリア左でGKと1対1になったが、GKハワードに足先に当てられた。

アメリカはほとんど防戦一方。だが、ファインセーブを続けるハワードが完全に勢いづき、ベルギーのチャンスをことごとく止めていった。

攻め続けるベルギー。90分には、相手のチャンスを見事なカバーリングで止めたコンパニがそのまま前へ。ヴィツェルを経由して左のデ・ブルイネがクロスを上げると、コンパニが飛び込んだが、左足のシュートはGKに阻まれた。

耐え続けたアメリカは不気味に狙う。アディショナルタイムには、ペナルティーエリア内のハイボールをジョーンズが落として、ウォンドロウスキがフリーでボレーを放った。しかし、この絶好機にシュートは枠外。クリンスマンはあ然と口元を覆った。

試合は延長戦へ。30本のシュートを放ってゴールがなかったベルギーは、延長戦からオリジを下げてルカクを投入する。

すると31本目でゴールが決まった。103分、右サイドをルカクが突破すると、デ・ブルイネが決めてゴール。均衡が破れた。

攻めなければいけなくなったアメリカは、もちろん前に出る。しかし、相手は1点を守り抜くつもりがないようで、後方のスペースを使われ続けた。

ハワードの好守に苦しめられたベルギーだったが、105分に追加点。ルカクがペナルティーエリア左から豪快に左足を振り抜き、大きな2点目が決まる。

残り15分で2点が必要なアメリカだったが、まったく諦めていなかった。延長後半に入って107分、ブラッドリーが浮き球のスルーパスを裏に出すと、左から入ってきた途中出場のグリーンが合わせる。真後ろからのボールをうまくボレーで当てて、再び1点差になった。

111分にはルカクが決定機を迎えるも、今度はハワードが勝ち。ベルギーが望みをつなぐ。

114分のセットプレーでアメリカはサインプレーを披露。ベルギーの裏をかいてショートパスで密集を越えたが、デンプシーは決めきれなかった。

最後まで行き詰まる攻防が続いたが、2点目は決まらず。アメリカの戦いはここで終了した。

死闘を制したベルギーは、準々決勝でアルゼンチンと対戦する。

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