ディエゴ・シメオネ監督がアルゼンチン『TyC Sports』とのインタビューに応じ、同クラブの現状について語った。
アルゼンチン人指揮官は同インタビューで、アトレティコの今夏の補強について言及。獲得を内定させているラシン・クラブ時代の教え子、ビジャレアルFWルシアーノ・ビエットについては次のように語っている。
「ビエットについては、まずラシンの練習でそのプレーを目にした。わずか10分間で3得点を決め、私は『彼は誰だ?』と質問をしたよ。そうしてトップチームに引き上げたんだ。彼は戦術的インテリジェンスがあり、DF&MFの2ライン間でプレー可能だ」
「ビエットを見たときには、ビジャのような選手だと感じたよ。ゴールを奪うという点ではそこまでではないとしても、チームのためにプレーして中盤&前線と連係することができる。彼とともに偉大なことを成し遂げられたら素晴らしいね」
一方でアトレティコも獲得を目指しながら、ボカ・ジュニアーズ復帰が濃厚となったユベントスFWカルロス・テベスについて触れた。
「彼と話はしていない。アトレティコとは会話を交わしたがね。重要なのは、彼のようなカテゴリーの選手が自身の望むような形でキャリアを終えることだ。テベスはサッカーに多くのものを与えてくれたのだからね。彼はアルゼンチンで愛されている選手だ」
また、アトレティコ退団を考えたことはないのかと問われたシメオネ監督は、2015年のUEFAランキングで同チームが5位に入ったことを例に挙げ、その必要性を否定した。
「プライオリティーはいつだってアトレティコにある。そのことを差し置いても、スポーツ面でアトレティコより優れたクラブがいくつある? 6クラブも存在しないんだよ」
「スポーツ面のランキングで我々は5位に位置し、財政面では15位だ。金を勝ち取るという意味ではより優れたクラブが存在するが、スポーツ面に鑑みれば…。(UEFAランキングでは)マドリー、バルセロナ、バイエルン、次がおそらくチェルシーで、その後に我々が位置している」
なおアトレティコはUEFAランクにおいて、2008年の時点では67位に位置していたものの、2009年に45位、2010年に23位、2011年に23位と順位を上げていき、シメオネ監督就任以降には2012年に8位、2013年に11位、2014年に7位と推移。そして2015年にクラブ最高記録となる5位に位置することに成功している。
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