ミランダ退場のアトレティコが痛恨の3戦連続ドロー

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リーガエスパニョーラ第27節のエスパニョールvsアトレティコ・マドリーが、14日にコルネジャ・エル・プラットで開催され、0-0の引き分けに終わった。

セビージャとバレンシアとの上位対決を2戦連続ドローで終えたアトレティコは、優勝戦線から一歩後退。さらに、前日行われた試合で勝利したバレンシアに暫定ながら3位の座を明け渡した。来週ミッドウィークにCL決勝トーナメント1回戦2ndレグのレバークーゼンを控えるアトレティコとしては、公式戦4試合ぶりの勝利を掴み勢いを取り戻したいところだった。

注目の先発メンバーは、出場停止のシケイラとマンジュキッチが欠場となったほか、アルダがベンチスタート。ただ、サスペンション明けのグリーズマンがトーレスと共に2トップに入るなど、それ以外はベストメンバーが起用された。

開始直後から球際で激しくぶつかり合うハイテンポの試合展開となった。開始6分には高い位置でボールを奪ったS・ガルシアを起点にエスパニョールがショートカウンターを仕掛けるが、ここは味方同士の呼吸が合わない。一方のアトレティコは11分にコケのFKからトーレスがヘディングシュートを放つと、12分にはCKの流れからコケがボレーシュートを狙うが、いずれのシュートも先制ゴールには繋がらなかった。

その後もS・ガルシアとグリーズマンという前線のキーマンを軸にカウンターの応酬を見せる両者。22分には見事なドリブル突破でボックス内に持ち上がったグリーズマンが左足でシュートを放つが、このシュートはわずかに枠の右に外れた。

前半半ばから終盤にかけて試合はこう着状態に陥る。両チームは立ち上がりと同様に好カウンターを仕掛けるが、最後の場面で相手の守備を崩し切れない。それでも、時間の経過と共に地力で勝るアトレティコがフィニッシュのシーンを増やしていくが、前半終了間際に思わぬアクシデントが発生する。

競り合いの場面でアブラアムに危険なエルボーを見舞ったミランダが1発レッドで退場。この退場を受け、シメオネ監督はトーレスをベンチに下げてホセ・ヒメネスをミランダの抜けたセンターバックに入れた。

数的優位を手にしたエスパニョールだったが、前半終了間際にミランダのエルボーを頭部に受けていたアブラアムがプレー続行不可能となり、後半頭からカニャスが途中出場した。また、この交代でシステムを[4-3-1-2]から中盤をフラットにした[4-4-2]に変更した。

一方、数的に不利を背負ったアトレティコは、勝利を目指して後半立ち上がりからアグレッシブな姿勢を見せる。すると50分に絶好の先制機を迎える。セットプレーからボックス左のゴディンが頭で折り返したボールをグリーズマンが見事なボレーシュートでゴールネットを揺らす。だが、主審は競り合いの場面でゴディンのファウルを取り、このゴールは取り消しとなった。

何度か鋭いカウンターを見せるもののゴールが遠いエスパニョールは64分、カイセドに代えてストゥアーニを投入する。対して優勝戦線に踏み止まりたいアトレティコは66分、キャプテンのガビを下げてアルダを左サイドハーフに入れ、コケがピボーテに回った。

後半半ばを過ぎると、“シメオネイズム”を体現する選手たちが見事なハードワークを見せたアトレティコが数的不利を感じさせない試合運びを見せる。77分にはグリーズマンの絶妙なスルーパスに抜け出したラウール・ガルシアがボックス内でGKと一対一を迎えるが、ここは相手GKカシージャのビッグセーブに阻まれた。

試合終盤にかけても攻勢を続けるアトレティコは85分に波状攻撃からアルダ、ラウール・ガルシアがゴールに迫るも、ここは相手DFの決死のブロックに阻まれ、試合はゴールレスのままタイムアップ。敵地で10人の戦いを強いられながらも勇敢な戦いを見せたアトレティコだったが、勝ち点3を獲得することはできず。2連覇の夢が遠のく痛恨のリーグ戦3試合連続ドローとなった。

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