リーガ連覇の可能性を徹底的に否定するシメオネ 「求められているのは3位の座」

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8日のリーガエスパニョーラ第26節、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンでのバレンシア戦を1-1で引き分けた。試合後に会見に出席したディエゴ・シメオネ監督は、先制点を記録した前半のパフォーマンスに手応えをつかんでいる様子だ。

スペイン『マルカ』がアルゼンチン人指揮官のコメントを伝えている。

「この試合については、前半に価値を与えるよ。前半のパフォーマンスこそが進むべき道だ。素晴らしかったし、我々というチームをかなり体現するものだったと言って差し支えない。敵陣地でプレーし、相手の背後からプレッシングを仕掛け、ほぼすべての球際の争いに勝利していた」

「だが後半は、前半のようなプレッシングや、中盤でボールを支配するという意図が失われてしまったね。チアゴの生み出した決定機はゴールにならず、もう一方ではクロスバーに当たってゴールが生まれた。ただ、それこそがサッカーなんだ。私の心に残るのは前半の仕事ぶりだよ」

ハイメ・ラトレ主審が、後半に9枚のイエローカードと1枚のレッドカード(退場者はバレンシアMFハビ・フエゴ)を提示したことについて問われると、次のように返答した。

「試合の状況にかかわる問題だ。前半は10メートル前でセカンドボールを拾うことができたが、後半はそうできなかった。時間が経つに連れて、相手陣地で仕掛けるべきプレッシングが後退していったんだ」

「我々がアトレティコというチームに近づいていたのは、素晴らしい形で試合をコントロールしていた前半だった。前半は我々にとって素晴らしく、後半は相手の決定機に苦しむことこそなかったが、最終的に失点を許した」

またFWマリオ・マンジュキッチをベンチに置き、MFラウール・ガルシア&FWフェルナンド・トーレスを先発させたことについて説明している。

「攻撃面で貪欲なチームを形成したかった。フェルナンドは奥行きのあるプレーを見せるために適切な個性を有しており、またラウール・ガルシアによって中盤の人数を増やしたかった」

「だが後半に入ってから攻撃に出ることに苦労を強いられ、よってマンジュキッチによってボールの出し所を増やそうと試みた。加えて(MF)アルダ・トゥランを1・5列目に置いたが、不運なことにその後にコケがピッチから去ってしまった」

首位バルセロナとの勝ち点差は7に開いたが、シメオネ監督はリーガ連覇の可能性を考慮していないことを強調している。

「リーガはまだ長いと考えているが、我々にとってのリーグ戦はバレンシア、セビージャとの争いだと常々言ってきたはずだ」

「我々は開幕時から指し示してきた競争に臨んでいるんだ。多数の選手が入れ替わったチームでプレーの再発明を強いられながら、選手たちの素晴らしい仕事によって競争し続けている。リーガが終わったとき、クラブが求められている居場所、つまり3位の座にいることを願うよ」

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