イエローカード乱発の上位対決はゴールレスドロー

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リーガエスパニョーラ第25節で5位セビージャ(勝ち点45)と3位アトレティコ・マドリー(勝ち点53)が1日、セビージャの本拠地サンチェス・ピスファンで対戦し、0-0で引き分けた。

セビージャは前節ソシエダとの打ち合いに競り負け、リーガここ5試合で3敗目を喫した。ただ、3日前に行われたELボルシアMG戦を3-2で下し、ベスト16進出を決めている。セビージャはそのELボルシアMG戦のスタメンから3選手を変更。ディフェンスラインにケガ人が出たものの、バッカやバネガら主力が名を連ねた。

一方、アトレティコ・マドリーは前節アルメリア戦を開始早々のPKで難なく勝利し、リーガここ5試合で4勝をマーク。そして、4日前に行われ0-1で敗れたCLレバークーゼン戦のスタメンから3選手を変更。負傷したシケイラ、サウール・ニゲスらに代わってヘスス・ガメスやラール・ガルシアが起用された。

マンジュキッチをベンチスタートとし、グリーズマンとアルダの2トップとするフラットな[4-4-2]で臨んだアトレティコは、自陣に3ラインを敷いてセビージャを待ち構えていった。そして、ボールホルダーへ鋭く寄せる持ち前のソリッドな守備でセビージャ攻撃陣を押さえ込みにかかる

一方、使い慣れた[4-2-3-1]のシステムを採用したセビージャは、立ち上がりから前線に人数をかけるアグレッシブな入りを見せた。最前線のバッカにボールを入れて起点を作ると、そのバッカのミドルシュートでアトレティコゴールをこじ開けにかかる。14、17分とGKモジャを強襲した。そして27分、決定機を演出する。右サイドからのバネガのアーリークロスにゴール前に飛び込んだイボーラがボレーで合わせたシュートが右ポストを直撃した。

前半終盤にかけてもセビージャが攻勢をかける流れが続いたが、アトレティコの集中した守備を崩しきれずにゴールレスでハーフタイムに突入した。

迎えた後半は球際の局面で荒いプレーが増え、イエローカードが頻発していく。そんな中56分、セビージャはFKからイボーラのヘディングシュートが枠を捉えたが、GKモジャにセーブされる。

流れを掴めないアトレティコは59分、アルダに代えてトーレスを投入。すると直後の62分、そのトーレスが決定機を演出する。しかし、左サイドを独走してラストパスを送ったもののわずかにパスがずれ、グリーズマンのシュートはミートしきれなかった。さらにアトレティコは64分、ガビに代えてケガ明けのコケを送り込んだ。

一方のセビージャも70分、イエローカードを受けていたセンターバックのアリーバスと、コケに代えてレジェスとエムビアを同時投入。クリホヴィアクをセンターバックに下げ、エムビアを中盤に配置した。

後半半ばを過ぎてもセビージャが押し込む流れが続く中、アトレティコはマンジュキッチを、セビージャはガメイロを起用してゴールを狙いに行く。しかし、83分のトーレスのシュートは枠を捉えきれず、そのままタイムアップ。イエローカードが11枚飛び交った上位対決はゴールレスで終了した。

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