2013-14シーズンUCL分配金が確定

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2013-14シースンのUEFAチャンピンズリーグ本戦に出場した32クラブに、合計9億400万ユーロ(約1254億円)が分配された。これは過去最高額となった前シーズンにほぼ並ぶ金額だ。

各クラブには、UCL出場に対して最低額の分配金を受け取る権利が与えられる。加えて、グループステージでは勝ちか引き分け、決勝トーナメントでは次のラウンドに進むごとに、成功報酬が支払われる。さらにマーケットプールから、各クラブの国内テレビ市場規模などに応じた収益金が分配された。

当然ながら、分配金が最高額に達したのは、このシーズンのUCLを制したレアル・マドリーCFだった。同クラブが受け取った9億400万ユーロ(約1254億円)のうち、860万ユーロ(約12億円)が出場ボーナス、2050万ユーロ(約28億円)強がマーケットプールの収益金からとなり、さらに優勝賞金の1050万ユーロ(約14億5000万円)を含む2800万ユーロ(約39億円))以上が成功報酬として支払われた。これらの金額には、ファイナンシャル・フェアプレー規則への違反のため支払停止処分を受けているクラブに払われるべき分配金も含まれている。

1位のマドリーには遠く及ばないが、処分による減額前の段階で、2番目に分配金が高額だったのはパリ・サンジェルマンの5440万ユーロ(約75億円)だった。パリは準々決勝で敗退したが、グループステージに出場したフランスのクラブが2つしかなかったうえに、もう1つのオリンピック・マルセイユが勝ち点0で敗退したため、マーケットプールから3390万ユーロ(約47億円)を受け取ることができた。これに対して、準優勝だったクラブ・アトレティコ・マドリーは、スペインのクラブが数多く出場したためマーケットプールからの収益金が少なく、分配金総額はわずかに5000万ユーロ(約69億円)を超える額にとどまった。グループステージでは勝利に100万ユーロ(約1億3800万円)、引き分けに50万ユーロ(約6900万円))の賞金が与えられるが、アトレティコの同ステージでの成功報酬は550万ユーロと、出場クラブで最多だった。

ほかにもマンチェスター・ユナイテッドFC、ユベントス、FCバイエルン・ミュンヘン、チェルシーFC、FCバルセロナが4000万ユーロ(55億4900万円)以上の分配金を受け取っている。これらのクラブでは、決勝トーナメントでそれぞれのラウンドに進出したチームに与えられる成功報酬が、分配金額を押し上げた。決勝トーナメント1回戦に進出した16チームは各350万ユーロ(約4億8500万円)、準々決勝進出8チームは各390万ユーロ(約5億4100万円)、準決勝進出4チームは各490万ユーロ(約6億8000万円)の賞金、さらに決勝進出の2チームには650万ユーロ(約9億円)が与えられた。さらにリスボンでの決勝に勝利したマドリーは、前述のように優勝賞金1050万ユーロを受け取っている。

また、グループステージ出場チームで分配金額が最低だったのはRSCアンデルレヒトの1220万ユーロ(約17億円)で、成績が思わしくなかった他のチームにも、これ以上の金額が支払われている。さらに、本戦出場はかなわなかったものの、3ラウンドからなるUCL予選に出場したクラブにも定額が支払われ、プレーオフ進出を逃した各国リーグ優勝チームには連帯金が上乗せされている。

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