あと一歩でCL初制覇を逃した、シメオネ監督「勝利と敗北は紙一重」

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今シーズン、バルセロナおよびR・マドリーとの三つ巴の優勝争いを制して18年振りにリーガ・エスパニョーラの頂点に立ったアトレティコ・マドリーだが、初のチャンピオンズリーグ(CL)制覇は惜しくもならなかった。

現地24日に行われた同大会決勝、R・マドリーとの今シーズン5度目の“マドリー・ダービー”に臨んだアトレティコ・マドリーは、前半36分にDFゴディンのゴールで先制したものの、後半アディショナル・タイムに同点弾を許すと、延長後半に立て続けに3失点を喫して1‐4で敗れた。

最後は体力切れにより力尽きる格好となったアトレティコ・マドリー。ディエゴ・シメオネ監督も試合後の会見で、後半以降はR・マドリーに力負けしたことを素直に認めた。

「試合は全体を通して総括しなければならない。後半はR・マドリーの方が上回っていた。我々は自陣に押し込まれ、攻撃に転じられなかった。彼らほどの強力なチームを前にこのような展開を強いられると、試合はとてつもなく難しくなる」

一方、掴みかけていたタイトルを逃したことを嘆いたシメオネ監督だが、全力で戦い抜いた選手達をねぎらった。

「悲しみは感じていない。人々が期待していた通りに目標を達成することができなかったことに対し、苦みを感じているだけだ。しかし、我々は涙に暮れるようなプレーはしていない。選手達は持てる全てを出し尽くしてくれたので、むしろ胸を張るべきだ」

シメオネ監督はまた、チームの戦う姿勢が観客の心を打ったことを高く評価した。

「勝利も敗北も試合の一部であり、紙一重だ。勝つ時もあれば負ける時もある。今回、我々には敗北の方が回ってきた。しかし、勝利が全てだと頻繁に言われる中、我々は敗れたにも係らず喝采を受けた。これこそがフットボールの素晴らしいところだ」

CL初制覇こそあと一歩のところで逃したものの、一昨シーズンはヨーロッパリーグ、昨シーズンはコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)、今シーズンはリーガ・エスパニョーラと、アトレティコ・マドリーにタイトルをもたらし続けているシメオネ監督。手塩に掛けたチームの更なる成長を信じ、早くも来シーズンに頭を切り換えた。

「週が明けたら早速、今後のチーム編成について話し合いを始める。我々は今シーズンと同じように、来シーズンも対戦相手を苦しめ続ける」

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