古巣マドリーへの感謝を語るフアンフラン

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5月24日にリスボンで行われるクラブ・アトレティコ・マドリー対レアル・マドリーCFのUEFAチャンピオンズリーグ決勝は、ロヒブランコス(アトレティコの愛称)の右SBフアンフランにとって感慨深い一戦となる。

29歳のフアンフランは同じマドリードにあるサンティアゴ・ベルナベウを本拠地とするマドリーで選手としてのキャリアをスタートし、9度の欧州制覇を誇る同チームでリーグ戦6試合に出場。RCDエスパニョールにレンタルに出たのち、2006年8月にCAオサスナに完全移籍した。

パンプローナを本拠地とするオサスナでの活躍が認められ、4年半後、アトレティコに推定400万ユーロ(現在の換算レートで5億6000万円)で移籍。2011年1月に行われたマドリーとのスペイン国王杯の試合で初出場を果たしたが、今また、この古巣との「特別な」一戦を控えている。欧州チャンピオンズカップ時代から59年におよぶ大会史において、同じ都市を本拠地とするチームが決勝で対戦するのは今回が初めてだ。

「マドリーで過ごした日々、クラブの対応や練習についてはとても感謝している。でも今はアトレティコ・マドリーの選手であり、このチームカラーが一番だと思っているよ」とフアンフランはUEFA.comに話した。「このクラブのためにすべてを捧げるつもりだ。ほかのクラブにいたときと同じようにね。もちろんレアル・マドリーとの試合はほかの試合と違って特別さ。でも僕が望み、考えているのは、アトレティコが勝利することだけだ。過去はもう過ぎ去ったことだからね」

フアンフランがロス・コルチョネロスに加入して11カ月後にディエゴ・シメオネ監督が指揮官に就任。元アルゼンチン代表のMFからは、個人的にもチーム全体としても大きな影響を受けているとフアンフランは言う。「彼が監督になって以来、僕もチームメートも同じように感じていると思う」とフアンフランは説明した。

「僕らは一歩ずつ、素晴らしい選手が揃う、いいチームになってきた。全員が成長したよ。彼が来てから、僕は自分の弱点を改善するよう努めてきた。そして監督の手助けもあって、いいDFになってきている」

“ビッグイヤー(大きな耳)”と呼ばれる優勝杯を掲げることは、どんな意味があるのだろうか。「僕にとっても家族にとっても信じられないようなことだよ」とスペイン代表のDFは言う。「家族は僕がやってきたこと、やろうとしていることを誇りに思ってくれているけど、欧州を制して欧州一のチームになることはこれ以上ないほどの栄誉だね」

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