アンティッチ氏、シメオネ監督の快挙を称える

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スペインの首都を本拠地とするレアル・マドリーCFとクラブ・アトレティコ・マドリーの両方を率いたことのある監督は過去に2人しかいない。その1人、ラドミール・アンティッチ氏は、この2チームが対決する今季UEFAチャンピオンズリーグ決勝でどちらが勝利したとしても喜べる理由がある。

65歳のセルビア人指揮官は、1991年にマドリーの監督を務めたのち、アトレティコを3回にわたって指揮。1995-96シーズンにはリーグと国王杯の2冠を達成した。そのときチームにいたのが今回アトレティコをUCL決勝へ、そしてリーガ優勝へと導いたディエゴ・シメオネ監督だ。

「監督のことは私も知っているが、団結したチームを作り上げた」とアンティッチ氏。「サッカー界にその手腕を証明するのは大変かもしれない。偉大な選手であっても必ずしも監督としていいチームを作れるわけではないからね。だが雰囲気がよければいいチームになる。今季のアトレティコは選手全員がチームのために自らを犠牲にしてきた。そして今、皆で成し遂げた快挙を満喫している」

「アトレティコは中流階級を代表するクラブであり、その階級が体験する雰囲気のなかで、徐々にポジティブな結果を得ることが求められている」とアンチェロッティ氏は説明する。「今季はすべてのアトレティコのファンが歴史をつくっていると感じているだろう」

「私はさまざまなクラブを率いてきたが、どのクラブでも我が家と思って過ごしてきた。だが、そのなかでもレアル・マドリーとアトレティコ・マドリーの歴史に名を刻めたことは光栄だね」と続けた。

アンティッチ氏も1997年にアトレティコを率いてUCLで準々決勝進出を果たしているが、今季決勝まで導いたシメオネ監督の手腕を称賛している。そしてリスボンで勝利することの重要性はとてつもなく大きいという。

「アトレティコにとってチャンピオンズリーグを制すること意味はとてつもなく大きい。大会に参加していたほかのチームと比べると特にね」とアンティッチ氏は言う。「本拠地がビセンテ・カルデロンからペイネタに移る日も近づいている。今回の決勝で好結果を出せば、それも容易になるだろう。カルデロンは特別な場所だ。スタジアム周辺の地域すべてがクラブと一体感を持っているからね。だから本拠地を変えるのは簡単ではない」

「一方でUCLで優勝するのは財政面でも重要だ。ベスト4のなかでアトレティコが最も予算が少ない。クラブの会長は、翌シーズンを乗り越えるために選手を売る必要はなくなったと言っていたが、それだけチャンピオンズリーグで勝ち残ったことがクラブにとって重要だったということだ」

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