アトレティコ、シメオネ監督の信念が結実

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クラブ・アトレティコ・マドリーを2013-14シーズンのスペイン・リーガ優勝に導いたディエゴ・シメオネ監督は、「このチームの歴史で最も重要な一日として記憶される日」を喜んでいた。

敵地カンプ・ノウでFCバルセロナに挑んだ今季最終節を1-1で引き分けたあと、チームの気迫を疑うことは一度もなかったとシメオネ監督は語った。この日は33分にアレクシス・サンチェスに先制点を許したが、後半4分にディエゴ・ゴディンがヘディングシュートを決めて同点に。今季のUEFAチャンピオンズリーグで決勝進出を決めているロヒブランコス(アトレティコの愛称)は、バルサの終盤の猛反撃をしのぎ切り、リーガ最終節でスペイン王者に返り咲いた。

かつてアトレティコを率いた名将の魂を蘇らせたシメオネ監督は、「後半の押し込まれた時間帯には、今は亡きルイス・アラゴネス氏も一緒に守ってくれていたに違いない。我々は謙虚な気持ちを忘れることなく、あらゆるものと戦い、競い合った。自分たちがどうにか(同点に)できれば、(バルセロナが)苦しくなることはわかっていたよ。いずれゴールを奪えるとも確信していた。チームに伝えられる最高のアドバイスといえば、落ち着いてプレーしろということしかない。前半の内容は悪くなかったからね」

アトレティコの優勝は、2004年のバレンシアCF以降、バルセロナとレアル・マドリーCFがタイトルを独占し続けた一時代にピリオドを打った。2011年12月のシメオネ監督就任後にアトレティコが手にした栄冠は、UEFAヨーロッパリーグ、UEFAスーパーカップ、スペイン国王杯に続いて4つ目となる。現役時代の1996年にアトレティコで2冠を獲得しているシメオネ監督は、「今日という日は、このチームの歴史で最も重要な一日として記憶されるものの1つになるだろう」と続けた。「リーガ王者としてバルセロナの地を離れる気分は、幸福以外の何ものでもない。赤と白で埋め尽くされた地元マドリードに戻るのが楽しみだよ」

敵地バルセロナで選手とサポーターの双方に称えられたシメオネ監督は、「クラブとしての偉大さを示した」2012-13シーズンの王者にも賛辞を贈った。「試合終了直後から(バルサの選手とスタッフが)我々の所へ来て祝福してくれた。サッカーで最も素晴らしい瞬間の1つだね」

同じく喜びを隠せないウルグアイ代表DFゴディンは、「年間を通じてハードワークし、途方もない努力を重ねた」アトレティコに「サッカーが公正な判断を下した」と語った。「38試合にわたってチャレンジを続け、レアル・マドリーとバルセロナを抑え続けるのは簡単ではなかったよ」

リーガ優勝を祝うパーティーは夜更けまで続いたに違いないが、シメオネ監督は選手たちに喜びすぎないよう釘を刺した。もう一つの重要な大一番、リスボンでレアル・マドリーと対戦するUEFAチャンピオンズリーグ決勝が24日に控えている。「我々は今日、歴史をつくったのかもしれない」とシメオネ監督。「だが来週土曜日に、もう1試合残っている」

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