セレッソ大阪のウルグアイ代表FWフォルランが、スペインの通信社『EFE』とのインタビューで、古巣アトレティコ・マドリーにエールを送った。
アトレティコ・マドリーには2007‐08シーズンから4年間在籍し、2009‐10シーズンのヨーロッパリーグ(EL)制覇や2010年のヨーロッパ・スーパーカップ優勝に貢献したフォルラン。今シーズン絶好調の古巣への強い思い入れをこう語った。
「キャリアでも特に美しいアトレティコ・マドリーで過ごした日々にはノスタルジーを感じる。その一方で、今は彼らの素晴らしい戦いを満喫させて貰っている。彼らが躍動する姿を見ていると、EL決勝やヨーロッパ・スーパーカップを思い出すね」
フォルランはまた、リーガ・エスパニョーラでは残り2節で首位に立ち、チャンピオンズリーグ(CL)でも決勝に駒を進めたアトレティコ・マドリーの大躍進に驚きを見せながらも、ディエゴ・シメオネ監督に率いられたチームの2冠達成を予想した。
「アトレティコ・マドリーがリーガで優勝争いを繰り広げ、CLで決勝に進出するというのは、昔なら全ての者にとって信じ難い話だった。だが、今の彼らなら間違いなく2冠を達成できる。チームの成功の最大の要因はシメオネ監督だろう。彼は指揮官として類稀な手腕を発揮している」
昨シーズンのコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)決勝では、敵地サンチャゴ・ベルナベウで延長戦の末に2‐1でR・マドリーを下し、直接対決で14年振りに勝利を上げたアトレティコ・マドリー。古巣の成長を確信するフォルランは、同じく“マドリー・ダービー”となった今シーズンのCL決勝について、「ファンにとってスペクタクルな、他のいかなる試合とも異なる一戦になるだろう」と述べると同時に、宿敵を撃破しての同大会初制覇に期待した。
「R・マドリーは素晴らしいシーズンを過ごしているが、それはアトレティコ・マドリーも同じだ。僕がリーガでプレーしていた頃、アトレティコ・マドリーはR・マドリー戦ではやみくもに激しくプレーしていた。しかし、徐々に経験を重ねてきた今は、そのような事はない。アトレティコ・マドリーがR・マドリーと渡り合えるようになった鍵は、メンタリティの変化だ。それを決定付けたのは、昨シーズンのコパ・デル・レイ決勝だろう。タイトルを懸けた敵地での試合を制したことで、選手もサポーターもR・マドリーに対する苦手意識を克服した。もうR・マドリーが常にアトレティコ・マドリーを下すという時代ではない」
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