アトレティコを牽引するガビ

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スペイン・リーガでFCバルセロナを抑えて首位に立つクラブ・アトレティコ・マドリーにとって、9日にホームで行われるUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦は、3冠獲得を狙うブラウグラナ(バルセロナの愛称)に引導を渡す絶好のチャンスだ。

先週、敵地カンプ・ノウでの第1戦を1-1で引き分けたアトレティコは、本拠地ビセンテ・カルデロンでその仕事を仕上げる機会を手に入れた。欧州カップ戦で40年ぶりの準決勝進出、そしてUEFAヨーロッパリーグと欧州カップウィナーズカップに続くタイトル獲得を目指すロヒブランコス(アトレティコの愛称)の主将ガビは、スタンドのファンにチームを後押しするよう呼びかけた。

「僕らにとってファンの存在は非常に大きい」と30歳のMFは語った。「このクラブの歴史においても重要な一戦であり、サポーターには試合を楽しんでもらいたい。僕らもこの瞬間を楽しむつもりだよ。いつものように気持ちを込めてプレーし、僕らをサポートしてくれるみんなにもその気持ちを伝えたいね。今が僕らの人生で最高の時期だ」

アトレティコはこのところ連戦が続いており、ここ1カ月でミッドウィークに試合がなかったのは一度だけ。ガビも5日の試合を除いてフル出場を続けているが、「僕らに疲れはない。常に最高のレベルで競い、全力を尽くしたいという気持ちがあるからね。開幕直後の勢いのままシーズンを終わりたいんだ。自分たちを信頼してもらえるような結果を残してきたし、今後も最高のアトレティコをお見せするつもりさ」

とはいえ、ピークを迎えたチームは得点源のFWジエゴ・コスタを欠いている。今季のリーガで25得点を挙げているストライカーは、第1戦で負ったケガの影響により出場を危ぶまれている。「ジエゴ・コスタは野心にあふれた選手で、プレーすることしか考えていない」とガビは主張した。「無理をさせると、シーズンの残り試合を棒に振る可能性もある。だから起用するかどうかは、慎重に考える必要があるだろう。その判断は監督に任せるよ。バルセロナのリオネル・メッシと同じように、コスタは僕らにとって重要な選手だ。もし出場できないようであれば、僕らがベストを尽くして戦うまでさ」

第1戦を終えてスコアは1-1。勝負がPK戦にもつれ込む可能性も否定できない。その場合はアトレティコにとって、2006年12月12日のスペイン国王杯ベスト32でレバンテUDを倒して以来のPK戦になる。しかしその試合に出場しているガビは、PK戦のことをほとんど意識していない。

かつてレアル・サラゴサで活躍した攻撃的MFは、「PK戦のことなど考えてもいない」と続けた。「大きなプレッシャーがかかることを考えると、PKの練習をしてもあまり意味がない。この試合で大切なのは、90分間集中し続けることだ。バルセロナほど強い相手を抑え込むのは容易じゃない。バルセロナの全選手を止めるために、最大限に集中することを考えているよ。この試合を引き分けで終えるつもりはない」

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