FCバルセロナが本拠地カンプ・ノウにクラブ・アトレティコ・マドリーを迎えるUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦は、今季のスペイン・リーガで優勝を争う両チームが欧州の舞台で対抗意識を燃やす機会になる。
7シーズン連続の準決勝進出を狙うバルセロナは、1997年以来のベスト8に勝ち残ったアトレティコに経験の差を見せつけたいところ。しかし、ロヒブランコス(アトレティコの愛称)は今大会で無敗を維持する2チームの一角(もう1つは地元の宿敵レアル・マドリーCF)であり、1974年以来となる準決勝進出に自信を高めているはずだ。
両チームの対戦は、バルセロナのヘラルド・マルティーノ監督、アトレティコのディエゴ・シメオネ監督というアルゼンチン人指揮官同士の対決でもある。
過去の対戦
バルセロナはアトレティコに対し、公式戦でのホームゲーム計105試合で60勝26分け19敗の成績を残す。
本拠地カンプ・ノウで前回対戦したスペイン・リーガの試合は2012年12月。アトレティコは30分にラダメル・ファルカオが先制したものの、アドリアーノとセルヒオ・ブスケツ、そしてリオネル・メッシ(2得点)のゴールでバルセロナが4-1と快勝した。
両チームが2試合制の勝負で最後に対戦したのは、昨年8月に行われた今季のスペイン・スーパーカップ。リーガ王者のバルセロナは、スペイン国王杯の覇者アトレティコをアウェーゴール差で下している。バルセロナはマドリードで行われた第1戦を1-1で引き分けた(ネイマールのバルサ移籍後初得点がダビド・ビジャの先制点を帳消しにした)あと、カンプ・ノウでの第2戦を0-0で終えている。
今年1月11日にビセンテ・カルデロンで行われたリーガの試合も、両者譲らず0-0の引き分けに終わった。この試合の出場メンバーは以下の通り:
アトレティコ:クルトワ、フアンフラン、ゴディン、ミランダ、フィリペ・ルイス、チアゴ(ロドリゲス 82分)、ガビ、アルダ・トゥラン、コケ、ビジャ(ガルシア 77分)、ジエゴ・コスタ
バルセロナ:バルデス、アウベス、マスチェラーノ、ピケ、アルバ、ブスケツ、シャビ、イニエスタ(メッシ 46分)、ペドロ(セルジ・ロベルト 82分)、サンチェス(ネイマール 67分)、ファブレガス
両チームがスペイン国王杯で対戦したのは、2008-09シーズンのベスト16が最後。バルセロナは2試合合計5-2でアトレティコを下している。
アトレティコが最後に敵地でバルサを倒した試合は、2006年2月に3-1で快勝したリーガの一戦。マキシ・ロドリゲスとフェルナンド・トーレス(2得点)がネットを揺らした。
シメオネ監督は現役時代の1996年、スペイン国王杯の決勝でカルレス・ブスケツ(セルヒオ・ブスケツの父)を擁するバルサと対戦し、延長戦の末に1-0で勝利を収めている。同大会の決勝で両チームが対戦したのは、この試合を含めてわずか2回。1926年の初回は3-2でバルセロナに軍配が上がった。
マッチ・バックグラウンド
欧州制覇4回の実績を誇るバルセロナは、UCL記録に並ぶ7シーズン連続のベスト8進出を果たした。欧州チャンピオンズカップ時代を含めて準々決勝に勝ち上がったのは16回目となり、これまでの成績は13勝2敗。決勝に勝ち進んだ1991-92、1993-94シーズンは準々決勝に相当するステージがなかった。
アトレティコが準々決勝に駒を進めたのは、現役時代のシメオネ監督を含むチームがAFCアヤックスに2試合合計3-4で敗れた1996-97シーズン以来。準々決勝には過去5回勝ち進み、3勝2敗の成績を残す。
バルセロナが欧州カップ戦でスペイン勢と対戦するのは、レアル・マドリーを下した2010-11シーズンの準決勝以来。ジョゼップ・グアルディオラ監督(当時)率いるチームは敵地マドリードで2-0と快勝(メッシが2ゴール)し、地元バルセロナで1-1と引き分けている。
UEFA主催クラブ大会における2試合制の勝負で、バルセロナは9回対戦したスペイン勢に4勝5敗。また、モナコで行われた2006年のUEFAスーパーカップでは、セビージャFCに0-3で敗れている。
バルセロナが欧州カップ戦でスペインのチームを下し、その後に決勝へ勝ち上がったケースは2回ある。最近ではレアル・マドリーを倒した2011年。それ以前には、1960-61シーズンの1回戦でレアル・マドリーに2試合合計4-3で競り勝った。
アトレティコはUEFA主催クラブ大会でのスペイン勢対決を得意にしている。2シーズン前のUEFAヨーロッパリーグでは、準決勝でバレンシアCFに2試合合計5-2で勝利。続く決勝でもアスレティック・クラブに3-0と快勝した。また、同じく優勝した2010年のUELでも、バレンシアとの準々決勝にアウェーゴール差で勝利を収めている。このときにはアウェーでの第1戦を2-2のドローで終えたあと、本拠地ビセンテ・カルデロンでスコアレスドローに持ち込んだ。
UEFAインタートトカップを除くと、アトレティコは欧州カップ戦における2試合制の勝負でスペイン勢と4回対戦。唯一倒せなかったのは、1958-59シーズンの欧州チャンピオンズカップ準決勝で対戦したレアル・マドリーだった。両チームともホームゲームで勝利を収めたが、ロス・メレンゲス(マドリーの愛称)がサラゴサでの再試合に2-1で競り勝っている。
ベスト16で対戦したマンチェスター・シティーFCをカンプ・ノウで2-1と下したバルセロナは、今大会のホームゲームに全勝を維持している。また、欧州カップ戦のホームゲーム過去26試合では20勝を挙げ、その間に1敗しか喫していない。
アトレティコは今大会のアウェーゲームで無敗を維持し、ここまで3勝1分けの成績。ベスト16では敵地でACミランに1-0と競り勝った。
両チームのつながり
バルセロナのマルティーノ監督とアトレティコのシメオネ監督は、現役時代に祖国アルゼンチンで対戦した経験がある。1988年1月に行われたリーグ戦では、シメオネ監督のCAベレス・サルスフィエルドがマルティーノ監督のCAニューウェルス・オールド・ボーイズに2-1で勝利。マルティーノ監督はシメオネ監督へのファウルで退場処分となったが、シメオネ監督自身もその直後にレッドカードを受けている。
シメオネ監督は1989-90シーズン、ベレスが1-0でニューウェルスを下した試合で決勝点を挙げているが、マルティーノ監督も両チームが2-2で引き分けたリターンマッチでネットを揺らした。さらにシメオネ監督は、ラシン・クラブ・アベジャネダでプレーしていた2005年6月、マルティーノ監督が率いていたCAコロンと2-2で引き分けた試合でもゴールを記録した。
シメオネ監督は現役時代、1996年のスペイン国王杯決勝でバルセロナを倒している。しかし、指導者転身後はバルサを一度も倒せず、過去6試合で3分け3敗の成績を残す。
シメオネ監督はセビージャとアトレティコの選手として、バルセロナと対戦したリーガの7試合で1勝3分け3敗。バルサから唯一のゴールを奪ったのは、セビージャ時代の1994年5月に敵地カンプ・ノウを初めて訪れた試合だった。シメオネ監督のゴールで開始12分に先制したセビージャは2-1で前半を折り返したものの、最終的に2-5の大敗を喫している。さらにシメオネ監督は、アトレティコがホームで2-5と大敗した1997年のバルセロナ戦で退場処分を受けている。
ダビド・ビジャは2010年から2013年までバルセロナに在籍し、2011年のUCL優勝や2度のリーガ制覇に貢献。バルサ時代にはリーグ戦の77試合で33得点を記録したほか、UCLで通算8ゴールを挙げた。ウェンブリー・スタジアムでマンチェスター・ユナイテッドFCを倒した3年前の決勝でもネットを揺らしている。
ビジャはレアル・サラゴサの一員として、のちに優勝する2003-04シーズンのスペイン国王杯準々決勝でバルセロナと対戦。アウェーのサラゴサを1-0の勝利に導くPKを決めている。これまでに在籍したサラゴサ、バレンシア、アトレティコでは、バルセロナとの17試合で5勝8分け4敗。自身は8ゴールを挙げている。
メッシはアトレティコとの過去19試合で20得点を挙げ、実に3度のハットトリックを記録している。
ジエゴ・コスタは、今年3月5日に行われたイタリア戦でスペイン代表にデビュー。同じスペイン代表のジョルディ・アルバ、ブスケツ、セスク・ファブレガス、アンドレス・イニエスタ、ペドロ・ロドリゲスも、この試合のメンバーに名を連ねていた。
アドリアン・ロペスはRCデポルティボ・ラ・コルーニャ在籍時の2007年3月、敵地で1-2と敗れたバルセロナ戦に途中出場し、その7分後に1部リーグ初得点を記録。カンプ・ノウでプレーしたのもこの日が初めてだった。
ラウール・ガルシアはCAオサスナ在籍時の2012年2月、ホームで3-2と競り勝ったバルセロナ戦で決勝点を挙げ、チームを3-2の勝利に導いている。
コケはマルク・バルトラ、マルティン・モントーヤ、クリスティアン・テージョらと共に、2013年UEFA U-21欧州選手権を制したスペイン代表の一員だった。
バルトラは2010年2月、敵地でアトレティコに1-2と競り負けた試合でバルセロナのトップチームにデビューした。
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