15日のリーガエスパニョーラ第28節、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンでのエスパニョール戦を1-0で制した。
リーガ第9節で今季の公式戦無敗記録を止められたエスパニョールを、要塞カルデロンに迎えたアトレティコ。シメオネ監督は出場停止のミランダ、マリオ・スアレスの穴をアルデルヴァイレルト、チアゴで埋め、ベンチに置いたコケ、ラウール・ガルシアの代わりにソサ、ビジャを起用した。
アトレティコは序盤、フィリペのオーバーラップを起点に左サイドから攻め込んだが、エスパニョールの堅守を前に苦戦を強いられる。15分には左サイドのソサのFKからビジャがヘディングシュートを放つも、これはGKカシージャの好守に遭う。その4分後にはソサの左CKからファーサイドのガビがダイレクトボレーを繰り出したが、クロスバーを大きく越えた。
徐々にインテンシティーを落としていくアトレティコは20分、この一戦がエスパニョールで100試合目の出場となるセルヒオ・ガルシアにグラウンダーのシュートを打たれるも、GKクルトワが好反応によって失点を回避。その後は攻め切れない状況が続き、スコアレスのまま試合を折り返した。
シメオネ監督は後半開始から8分後、足首を痛めたソサに代えてコケを投入。そして55分、エースのジエゴ・コスタが先制点を記録する。ビジャのフィードから最終ラインを抜け出したブラジル出身FWは、カシージャとの1対1を冷静に制して今季の公式戦得点数を30の大台に乗せた(リーガ22得点、チャンピオンズリーグ7得点、コパ・デル・レイ1得点)。
シメオネ監督は先制後、アルダ・トゥランとの交代でジエゴをピッチに立たせ、チアゴ、ガビ、コケをトリボテ(3ボランチ)とする4-3-1-2にシステムを変更。だが攻守のバランスが取れずエスパニョールの攻勢を許し、80分にはビジャをラウール・ガルシアに代えて再度4-4-2に戻した。
その後もエスパニョールの攻勢に遭ったアトレティコだが、リードを維持したまま試合終了を迎えている。今季カルデロンで無敗を貫き続けるアトレティコは、首位レアル・マドリーとの勝ち点3差で2位に位置。3試合ぶりの黒星を喫したエスパニョールは、勝ち点36で9位につけている。
なお、シメオネ監督はアトレティコ指揮官としての公式戦勝利数を54に伸ばし、クラブ歴代ランク4位のエレニオ・エレーラ氏に並んだ。同監督が指揮を執った88試合の勝率は61.4%で、エレーラ氏(103試合54勝、52.4%)、同ランク3位アンティッチ氏(144試合65勝、45.1%)、2位サモラ氏(164試合85勝、51.8%)、1位アラゴネス氏(407試合194勝、47.6%)を上回っている。
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