11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、アトレティコ・マドリー対ミランの一戦は、4ー1でホームのアトレティコが勝利を収め、2試合合計5ー1でアトレティコの勝ち上がりが決まった。MF本田圭佑はミランでのCL出場資格がないため、ベンチ入りしていない。
ホームでのファーストレグでは善戦しながらも敗れたミラン。それでも、差は1点ということで焦ることはなく、じっくり追いつく機会をうかがいたかった。しかし、最悪の立ち上がりとなってしまう。
3分、アトレティコは右サイドの高い位置でエッシェンからボールを奪うと、コケがクロス。ラミのマークを外してファーに走り込んだジエゴ・コスタが左足を伸ばしてボレーで合わせて先制する。
2試合合計で2点のリードを得たアトレティコは、鉄壁の守備でミランの攻撃を跳ね返す構え。ミランがボールを持ったものの、ペナルティーエリア内に入らせることはほとんどなく、相変わらずの堅守を披露する。
しかし、前線にタレントを抱えるミランも負けていない。27分には、スピーディーな攻撃でアトレティコの守備を崩した。引いてパスを受けたバロテッリがダイレクトで右サイドのスペースに展開すると、ポーリが走り込んで右足でクロス。ファーサイドのカカーが頭で合わせると、フアンフランに当たってゴールネットを揺らした。
流れを引き寄せかけていたミランは、アウェーゴールの関係で、あと1点でトータルスコアでも逆転できる状況。同点弾の勢いを生かしたいところだったが、すぐに突き放された。
40分、アトレティコは最前線のラウール・ガルシアがロングボールを胸で落とすと、アルダ・トゥランがボレーシュート。これがラミにわずかに当たって、ゴール右隅に決まった。
追いかけるミランは後半のスタートからターラブを下げてロビーニョを投入するが、流れをたぐり寄せることはできない。
48分、ミランのCKからアトレティコの速攻がさく裂。D・コスタが運んでガビがシュートに持ち込んだが、これはクロスバーに嫌われる。ただ、ミランに強烈なカウンターがあることを印象づけた。その後も攻撃のたびにフィニッシュまで持ち込み、追加点を予感させる。
ミランは68分、勝負に出る。エッシェンを下げてパッツィーニを投入し、より攻撃的になった。しかし、このリスクは良い方向へ働かない。
71分、アトレティコは敵陣中央やや右からセットプレーを得ると、ガビのボールにR・ガルシアがヘディングで合わせて3ー1。勝負をほぼ決めた。
85分にはD・コスタがさらにゴールを記録して、アトレティコはミランに完勝。2試合合計5ー1でベスト8進出を決めた。
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