中盤の勝負をポイントに挙げるシメオネ監督

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「危険な」ACミランをホームに迎えるクラブ・アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督は、クラブ史上二度目のUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝進出を決めるためのカギとして、中盤の勝負に勝たなければならないと指摘した。さらにシメオネ監督は、ホームでの第1戦を0-1で落としているミランが立ち上がりから積極的に攻めてくると予想。対するロッソネーリ(ミランの愛称)のクラレンス・セードルフ監督は、ミランの「攻撃力」を生かして「新たに歴史を塗り替えたい」と語った。

アトレティコ
ディエゴ・シメオネ監督

(8日に)敵地ビーゴで死力を尽くした選手たちがどの程度回復しているのか、注意して見極めなければならない。今日の練習後、そして明日にも状況を分析したい。ジエゴ(・コスタ)とアルダ(・トゥラン)、(ディエゴ・)ゴディンは戦列に復帰する予定だ。セルタ戦で2ゴールを決めた(ダビド・)ビジャ、素晴らしいパフォーマンスを披露した(ホセ・)ソサの二人は、チームを成長させる大きな力になってくれた。

偉大な選手だけがこうした試合のピッチに立てる。相手は非常に優れた選手を擁しているチームであり、我々としては最高のミランを期待するだけだ。確かに(マリオ・)バロテッリは中心的な選手だが、ミランにはほかのポジションにも危険な選手が揃っている。バロテッリは危険でも、チームメートのサポートが必要だ。

第1戦の結果により、ミランはゴールを奪わなければならなくなった。我々は相手の攻撃を食い止め、試合をコントロールしなければならない。中盤で激しくいけるかどうかがカギを握るはずだ。中盤をうまく守れなければ、オープンな展開を余儀なくされ、相手にとって都合がよくなってしまう。我々は中盤を制圧し、スペースを消していかなければならない。ミランは非常に攻撃的なチームで、スピードのある選手たちには警戒が必要だ。その辺りをコントロールできなければ苦しくなるだろう。

先週末の結果
8日:RCセルタ・デ・ビーゴ 0-2 アトレティコ(ビジャ 62、64分)
クルトワ;フアンフラン、、アルデルワイレルト、;ガビ、、ジエゴ(クリスティアン・ロドリゲス 74分)、(ソサ 60分);ビジャ( 84分)

ロヒブランコス(アトレティコの愛称)はジエゴ・コスタ、ディエゴ・ゴディン、アルダ・トゥランを出場停止処分で欠きながらも、リーグ戦で3試合ぶりに勝利を収め、FCバルセロナを上回る2位に浮上した。

チーム情報
ハビ・マンキージョが首の負傷で離脱中。ひざに故障を抱え、さらに手首の手術を受けたチアゴは練習を再開している。

ミラン
クラレンス・セードルフ監督

オープンな試合になるだろう。相手の方が有利かもしれないが、我々は同点のつもりで試合に臨む。非常に重要な選手といえばジエゴ・コスタと(マリオ・)バロテッリの二人だが、ほかの選手たちのことも忘れる訳にはいかない。今季のアトレティコの試合は何度もチェックしている。相手はユニットとして非常にうまく機能しているチームだ。全選手を警戒しているとはいえ、ダビド・ビジャには特に気を付けたい。彼は極めて危険な存在だ。

厳しい戦いを覚悟しているし、そのための準備もできている。我々は第1戦を落としているので、本当に大切な試合になるだろう。第1戦から戦い方を変えるつもりはなく、アトレティコには最大限の敬意を払うが、90分間を通じて自分たちの攻撃力を前面に押し出したい。

我々にはゴールが必要だ。第1戦では自分たちのポテンシャルを示すことができたと思う。違いはゴールを奪えたかどうかだけで、この勝負はまだどちらに転んでもおかしくない。たとえ第1戦を落としているとしても、欧州の舞台でこれほど重要な試合を戦えることは本当に素晴らしいね。また新たに歴史を塗り替えるチャンスだ。このようなスタジアムでプレーするのはいつでも最高だよ。アウェーの雰囲気については心配していない。こうした試合を戦う準備はできているよ。

先週末の結果
8日:ウディネーゼ・カルチョ 1-0 ミラン(ディ・ナターレ 67分)
アッビアーティ;デ・シリオ、サパタ、メクセス、エマヌエルソン;モントリーボ、ムンタリ(ターラブト 71分);本田、ビルサ(エシアン 57分)、ロビーニョ(バロテッリ 63分);パッツィーニ

ミランは今季のイタリア・セリエAで早くも10敗目。昨季の総黒星よりもすでに二つ多い。

チーム情報
8日のウディネーゼ戦では、アトレティコとの第1戦で肩を痛めたマリオ・バロテッリが戦列に復帰。リーグ前節で頭部を強打したアンドレア・ポーリは欠場した。一方、ナイジェル・デ・ヨングも臀筋を負傷、ステファン・エル・シャラーウィ(足)は2014年に入ってから一度もプレーしていない。

試合情報
アトレティコはUEFA主催クラブ大会のホームゲーム直近16試合で15勝を挙げており、今大会のグループステージでも3連勝を飾った。唯一取りこぼした試合は、2013年2月に行われたUEFAヨーロッパリーグ・ベスト32の一戦。そのときはFCルビン・カザニに0-2で敗れた。

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