リーガ優勝占うマドリーダービーはドローで終了

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2日のリーガエスパニョーラ第26節、ビセンテ・カルデロンでのアトレティコ・マドリー対レアル・マドリーのダービーは2-2のドローで終了した。

リーガ優勝を占う大一番にもなった今回のマドリーダービー。先制点を決めたのはカルデロンで15年負けなしのマドリーだった。3分、ショートコーナーからディ・マリアがクロスを放ち、ペナルティーエリア内のベンゼマが左足でネットを揺らした

対するアトレティコは10分、ペナルティーエリア内左に侵入したジエゴ・コスタがセルヒオ・ラモスに倒されるも、デルガド・フェレイロ主審は笛を吹かず。その後、試合はフィジカルコンタクトの応酬となり、アトレティコファンのブーイングとともに、カルデロンは狂騒的な雰囲気を醸し出していく。

すると27分、ファンの後押しを受けるアトレティコが同点弾を記録する。右サイドからペナルティーエリア手前に切り込んだアルダ・トゥランが、鋭い切り返しからエリア内右でフリーとなっていたコケにパス。アトレティコのカンテラーノは、右足のシュートを対角線上に流し込んだ。

スコアをタイに戻したアトレティコは、最近失っていたインテンシティーを発揮してマドリーの攻撃を許さず。そして45分、ペナルティーエリア手前のFKでコケが横パスを出し、これを受けたガビが右足を一閃。30メートルの距離を駆け抜けたボールが枠内に突き刺さり、逆転に成功した。

後半はマドリーが攻め込み、アトレティコが堅守速攻を仕掛ける展開。シメオネ監督のチームは52分、カウンターからD・コスタがペナルティーエリア内左に侵入するも、シュートは枠を捉えることができない。対するアンチェロッティ監督は、59分に精彩を欠いていたコエントランに代えてマルセロを投入。60分にはモドリッチのクロスをベンゼマがボレーで叩くも、これは枠の左に外れた。

アトレティコは64分、左サイドを抜け出したD・コスタがアルベロアに倒されたが、デルガド主審はシミュレーションと判断してD・コスタにイエローカードを提示。この判定に激昂したブルゴス助監督が、退席処分を命じられる事態となった。

一方のアンチェロッティ監督は70分過ぎにディ・マリア、アルベロアを下げてイスコ、カルバハルをピッチに立たせる。マドリーはイスコの個人技を起点に勢いを取り戻し、82分に同点に追いつく。ゴールライン際まで駆け上がったカルバハルがボールを折り返し、ベイルがコントロールし切れなかったボールをクリスティアーノ・ロナウドが押し込んだ。ポルトガル代表FWは、カルデロンで5試合7得点目と相性の良さを再度示している。

対して、痛恨の失点を許したシメオネ監督は、90分にアルダ・トゥランをセボジャ・ロドリゲスに代えてカウンターの鋭さを研ぐも、マドリーがボールを保持する状況は変わらず。結局試合は、2-2のまま終了のホイッスルが吹かれた。今季リーガでのホーム戦で無敗を貫くアトレティコは勝ち点61で2位、公式戦28試合無敗(24勝4分け)のマドリーは勝ち点64で首位に位置している。

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