さらなる高みを目指すアルデルヴェイレルト

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トビー・アルデルヴェイレルトにとって、新天地のクラブ・アトレティコ・マドリーに適応する時期は過ぎ去った。これまでの歩みには満足しているものの、2014年にさらなる飛躍を目指すベルギー代表DFがUEFA.comに語ってくれた。

アルデルヴェイレルトは昨夏にAFCアヤックスを離れ、同じくUEFAチャンピオンズリーグに出場するアトレティコへ700万ユーロ(現在の換算レートで約10億円)の移籍金で引き抜かれた。ASサンテティエンヌから加入したMFジョシュア・ギラボギと同じ日にアトレティコの一員となった24歳は、ディエゴ・ゴディンとミランダの両CBに次ぐ存在として、すでにディエゴ・シメオネ監督にも信頼されるようになっている。スペイン・リーガにデビューした昨年10月のRCDエスパニョール戦では0-1の敗北を喫してしまったが、三大タイトルを追いかけるアトレティコにはしっかり溶け込んでいるようだ。

「いい感じでチームに馴染めていると思うよ。出場機会も増えているから、とてもハッピーさ」と語ったアルデルヴェイレルトは、ここまでアトレティコで公式戦の8試合に出場している。「自分なら(移籍を成功させることが)できると思っていたし、チームのためにベストを尽くすことしか考えていない。その二つを自分自身にだけでなく、監督にも証明できていると思う。今ではここでのプレーを満喫しているんだ」

アヤックス在籍時に三度のオランダ・エールディビジ優勝を経験したアルデルヴェイレルトは、自身にとって4シーズン連続となるUCLの舞台も楽しんでいる。アトレティコが今季のグループステージで好成績を残せた理由については、チーム一丸となってプレーする気持ちの強さを挙げた。「ここでは誰もが本当にハードワークしている」とアルデルヴェイレルト。「素晴らしい才能の持ち主と経験豊富なベテランも多く、自分のことだけを考える選手は一人もいない。それが僕らの強みだと思うよ。チームはすべての試合で好結果を残すためにプレーしているし、監督も勝ち点3を奪ってこいとしか言わないんだ」

さらにアルデルヴェイレルトは、ベルギー代表の一員としても飛躍のときを迎えようとしている。ベルギーは今夏のFIFAワールドカップでダークホースと目されており、クラブと代表の双方でチームメートになるティボ・クルトワと共に、アルデルヴェイレルトも高まる気持ちを抑えきれない。「ワールドカップで対戦する相手(アルジェリア、ロシア、韓国)も決まったし、ベルギーがどういうチームなのかを世界に示したい」と続けた。ベルギーは欧州予選を無敗で終え、2位のクロアチアに勝ち点9差の独走状態で首位通過を果たしている。「ベルギーは(主要国際大会の)本大会にしばらく出場していなかったので、ワールドカップを本当に楽しみにしているよ」

だがその前に、ロヒ・ブランコス(アトレティコの愛称)での仕事を片付けなければならない。ウインターブレーク後にはリーガとUCLでいずれも大事な試合が控えている。2月19日に行われるUCLベスト16第1戦、敵地サン・シーロで名門ACミランに挑む試合もその一つだ。それでもアルデルヴェイレルトは、アトレティコがグループステージの勢いを決勝トーナメントに持ち込めると確信している。

「グループステージの終盤、僕らは(2試合を残して首位での)突破を決めていたにもかかわらず、それまでの勢いを保つために勝ちにいった」とアルデルヴェイレルトは指摘した。「UEFAチャンピオンズリーグ(のこの段階)ではビッグクラブしか勝ち残っていない。自分たちがどれくらいやれるのかを楽しみにしているよ」

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