平常心を保つアルダ・トゥラン

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スペイン・リーガで好調を維持するだけでなく、UEFAチャンピオンズリーグでもクラブ新記録の4連勝でベスト16進出を決めたクラブ・アトレティコ・マドリー。しかし、アルダ・トゥランに浮足立った様子はない。

残り2試合となった現在、4戦4勝のアトレティコはすでにグループGの首位通過を決めている。攻撃的なサッカーで快進撃を続けるロヒ・ブランコス(アトレティコの愛称)は、ここまで今大会の主役を演じているといっても過言ではないだろう。また、スペイン・リーガでも開幕からの13試合で11勝を挙げるなど好調を維持しており、首位のFCバルセロナを勝ち点3差で追走。今夏に得点源のファルカオが退団したことを考えれば、そんなアトレティコの戦いぶりは賛嘆に値する。

「ファルカオは偉大で本当に特別な選手だ。このチームに対する彼の多大な貢献には感謝しているよ。彼のおかげで僕らはタイトルを手にすることができた」とアルダ・トゥランは語った。「でも僕らはチームを最優先に考えているし、だからこそ一致団結している。とにかくチームスピリットを重視しているんだ。確かにファルカオには感謝しているけど、僕らはチームとして機能し、勝利を収めている。今後もそれは変わらないよ。アトレティコ・マドリーはいつでもチームとして勝つ」

その考え方をチームに浸透させているのがディエゴ・シメオネ監督だ。現役時代の1990年代にアトレティコとアルゼンチン代表で輝かしいキャリアを築いたシメオネ監督は、2年前に指揮官として古巣に復帰。アトレティコはそれから上昇気流に乗っている。

「シメオネ監督は世界最高の指導者になるべく努力を重ねている」と26歳のトルコ代表MFは語った。「その目標を達成するために、とにかくもう少し経験を積まなければならない。それには時間が必要なのさ。いずれは世界最高の監督になると、僕は信じているよ。正直言って、彼は本当に素晴らしい監督だ。試合に対する集中力、指示の出し方や選手との付き合い方にしても、真実と向かい合うことを恐れない。だからこそ、極めてプロフェッショナルな指導者だと言えるんだ。これまでの勝利や実績がそれを証明している」

シメオネ監督が就任して以来、アトレティコは2012年のUEFAヨーロッパリーグとUEFAスーパーカップ、そして昨季のスペイン国王杯という3大タイトルを手にしている。次なる目標は、欧州最高峰のクラブ大会で頂点を極めることにほかならない。

「(3大会での優勝は)本当に大きな意味があったし、僕らに途方もない影響を与えてくれた。かけがえのない経験になったね」とアルダは続ける。「欧州カップ戦での優勝は最高だったよ。しかもその直後にスーパーカップも手に入れた。どれも素晴らしい経験だったけど、最高のクラブだけが出場するチャンピオンズリーグは全く別のものだ。その重要な大会で、最も強く、最もスペクタクルなチームの一つになりたい」

「チャンピオンズリーグでは好結果を残せると信じてプレーしているけど、現時点で我を忘れて喜ぶつもりはない。あまり早い時期から大きなことは言いたくないからね。とにかく、すべての試合で勝利を目指したい。そのアプローチでどんな結果が残るのか、それはこれから分かることさ」

「この大会は世界最大の規模で本当に難しいけど、どの試合も決勝のつもりでプレーするつもりだ。そんな姿勢で戦っていれば、おのずと結果はついてくる。勝つことを考えないとか、野望を持たないという意味ではないよ。僕らはとにかく勝ちたいんだ」

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