クラブ・アトレティコ・マドリーは敵地エスタジオ・ド・ドラゴンでFCポルトに先制されながらも逆転勝利を収め、UEFAチャンピオンズリーグ・グループGで2連勝として首位に立った。
アトレティコは先週末のマドリード・ダービーで競り勝った勢いに乗りたいところだったが、前半にジャクソン・マルティネスのヘディングシュートを浴びてリードを許してしまう。それでも後半から逆襲に転じると、主将ガビのアシストでディエゴ・ゴディンとアルダ・トゥランがネットを揺らした。ポルトはアトレティコに対し、UCLの過去4試合で無敗を維持していたものの、FCゼニトと対戦する第3節では軌道を修正しなければならくなった。一方のアトレティコは、次節でFKオーストリア・ウィーンのホームに乗り込む。
地元の大声援に押されたポルトは、序盤からハイテンポな攻撃でアトレティコを押し込む。最初にアトレティコのゴールを脅かしたのはシルベストレ・バレラ。しかしジョズエのクロスを正確にとらえることができず、山なりのシュートは相手GKティボ・クルトワの両腕に収まった。
それでもポルトの攻撃は16分に実を結ぶ。ジョズエがFKを入れると、ゴディンのマークを外したジャクソン・マルティネスが豪快なダイビングヘッドで先制点を奪った。ドラゴンズ(ポルトの愛称)は積極的に2点目を奪いに行ったが、ルチョ・ゴンサレスがペナルティーエリア端から狙ったボレーはクロスバーの上。続いてジャクソン・マルティネスのシュートはミランダにブロックされた。
一方、アトレティコも最初の決定的な場面で追いついたかと思われたが、ラウール・ガルシアのロングシュートはゴール上に外れる。その後も見事な連係で右サイドを崩し、アルダ・トゥランがペナルティーエリア端から狙ったものの、このシュートはクロスバーを越えた。ようやくエンジンがかかり始めたアウェーチームは、続いてガビのCKに合わせたラウール・ガルシアのヘディングシュートがクロスバーに嫌われた。
ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコは、後半に入るとさらに意図のある攻撃を繰り出すようになる。前線へ攻め上がったフィリペ・ルイスが遠めの距離から狙うと、ニコラス・オタメンディに当たったシュートはポストをかすめた。しかし、程なくしてアトレティコの同点ゴールが生まれる。60分を迎える直前、前半と同じサイドでFKを獲得すると、ガビからのボールをゴディンがうまく合わせて試合を振り出しに戻した。
このゴールで動きに鋭さを増したアトレティコに対し、ポルトは自陣内でも自由にボールを持てなくなった。アトレティコはアルダ・トゥランのパスで抜け出したラウール・ガルシアが勝ち越しのチャンスを迎えるも、飛び出したGKエウトンにつぶされシュートを撃てない。しかし、このミスをアルダ・トゥランがカバーする。意表を突くガビのFKで最終ラインの裏を取ったトルコ代表MFは、至近距離から豪快に決勝点をねじ込んだ。
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