マラガから獲得したデミチェリスを在籍わずか52日でマンCへ売却

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マンチェスター・シティーFCが、アルゼンチン代表DFマルティン・デミチェリスを同じくUEFAチャンピオンズリーグに出場するクラブ・アトレティコ・マドリーから獲得し、守備陣を補強した。移籍金は推定470万ユーロ(約6億2000万円)。

32歳のデミチェリスはシティーと2年契約を結び、シティー・オブ・マンチェスター・スタジアムで背番号26を着けてプレーすることが決まった。アルゼンチン代表として37試合に出場しているデミチェリスは、主将のバンサン・コンパニがそけい部のケガで戦列を約6週間離れる見通しとなったシティーにとって、貴重な戦力となる。

昨シーズンのイングランド・プレミアリーグを2位で終えたチームへ移籍したデミチェリスが、今夏就任したマヌエル・ペレグリーニ監督の下でプレーするのは3度目。これまでにCAリーベル・プレートとマラガCFでも、このチリ人監督の指導を受けている。

「シティーに入団できて嬉しい。僕はまだ成功に飢えているし、進歩したいと思っている」。2010年にマラガに加入するまで、FCバイエルン・ミュンヘンに7シーズン在籍し、ブンデスリーガのタイトルを4度手にしたデミチェリスは、このように語った。「ヨーロッパで11年プレーしてきたけど、こんなビッグクラブのメンバーとしてプレミアリーグでプレーできるというのは、僕にとって非常に大きなチャンスだった」

デミチェリスはマラガとの契約が満了したあと、今年7月にアトレティコへ移ったばかりで、ロヒブランコス(アトレティコの愛称)で1度も試合に出せずにマンチェスターへ向かうことになった。

デミチェリスのこの夏2度目の移籍となるマンC行きは、先月中旬頃から既に合意済みとの噂が流れていたものの、正式発表はアトレティコ・マドリーが後釜を確保してからになると見られていた。そして実際に、31日にアトレティコ・マドリーがアヤックスからベルギー代表DFトビー・アルデルヴァイレルトを獲得すると、翌1日にマンCがデミチェリスの獲得を発表した。この結果、デミチェリスはアトレティコ・マドリーでは公式戦に1度も出場することがないまま、在籍わずか52日でクラブを退団することとなった。

なお、両選手の移籍金は、デミチェリスが500万ユーロ(約6億5000万円)程度、アルデルヴァイレルトが700万ユーロ(約9億1000万円)程度になると見られており、アトレティコ・マドリーは、フリーで獲得した32歳のベテランDFを売却し、その資金で24歳の若手DF獲得に要する移籍金の大部分を充当するという、商売上手振りを披露した。

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