22日のCL準決勝1stレグ、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンにチェルシーを迎える。前日会見に出席したディエゴ・シメオネ監督は、両チームも堅守速攻を武器とすることから、「圧迫されるような試合」が展開されるとの見解を示している。
スペイン『マルカ』や『アス』などがアルゼンチン人指揮官のコメントを伝えた。
「我々は同じチームではないが、似たような状況に位置している。チェルシーの守備陣はイングランドリーグで最も失点が少なく、我々も同様だ。堅固な守備、ダイレクトな攻撃、良質なセットプレーといった類似性が、彼らにイングランドリーグ、我々にスペインリーグを争う可能性をもたらした」
「この試合は準決勝であり、圧迫されるような試合展開を想像している。ディテールや選手個人のクオリティーによって勝敗が決まるようなね。コレクティブなパフォーマンスにおいて、より素晴らしい働きを見せた方が個人技を輝かせるだろう。そうできたチームが勝利に近づくはずだ」
チェルシーがサンダーランドに敗れたことについて問われると、次のように返答している。
「我々は自分たちの身に起こることだけに集中している。すべては自分たち次第であり、我々が知っているのはこのチームの長所と欠点だけなんだよ。我々の長所にポテンシャルを与え、欠点を隠さねばね。それにライバルは、そのような状況をうまく扱える監督が指揮を取っている」
チェルシーからのレンタルでアトレティコに在籍するGKティボ・クルトワにも触れた。
「ほかの選手と同様、この大舞台を前に興奮しているよ。現在はすべての選手、またクラブにとって、とても重要な時期だ。このように期待にあふれている状況で、ファン、監督、選手たちは最高の手段を用いる必要がある。すべての人間がね」
選手たちに伝えるメッセージがあるかを問われると、こう返答している。
「現在のような状況で、言葉はそこまで必要なものではない。新聞を見出しで満たすのは君たち(報道陣)の仕事だ。我々の頭にあるのは、ここまで何をしてきたのか、この一戦に向けてどのような準備をするか、そして最高の形で試合に臨むことだけだ」
「選手たちに対しては、私が何かを感じているときに話をするだろう。それが感情を伝える最高の手段だ」
デイビッド・モイーズ監督の解任が報じられるマンチェスター・ユナイテッドを率いる可能性を質問されると、次のように返した。
「その質問に最大限の敬意を払うが、我々は明日に重要過ぎる試合に臨むんだ。私の選手たちとチェルシー以外のことは遠ざけさせてもらう」
英メディアを中心としたチェルシーのFWジエゴ・コスタ獲得報道にも言及している。
「財政的な力を持ったチームが、D・コスタを考慮することに驚きはない。彼は違いを生み出せる選手であり、素晴らしい時期を過ごしている。ただ、違うクラブへ渡ればさらなる金を手にできるが、ここに残れば競争に臨み続けることが可能だ」
アトレティコを古巣とするFWフェルナンド・トーレスについては、ファンが歓迎することを願った。
「フェルナンドはこのクラブ、また人々を愛する人間であり、確実に出場機会を与えられると理解しているはずだ。普通であれば、試合中に観衆が彼とともにあることはない。だが試合の前後には、フェルナンドに値する喝采が浴びせられるだろう」
「フェルナンドはここをホームとする人間であり、人々がモナコ(UEFAスーパーカップのチェルシー戦)のときと同じように扱うことを願っている。彼はどこにいたって、アトレティコ・マドリーの人間なんだよ」
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