リーガ・エスパニョーラ閉幕まではまだ2試合残っているものの、チャンピオンズリーグに予選なしで出場できる3位の座を獲得し、コパ・デル・レイでも宿敵レアル・マドリーを撃破して大会制覇を達成するなど、目標的には既に今シーズンが終了したとも言えるアトレティコ・マドリー。来シーズンに向けたチーム編成に完全にシフトしつつあるクラブは、この夏の移籍が囁かれている大黒柱のコロンビア代表FWラダメル・ファルカオの後釜もしっかりとリストアップしているようだ。
そして、スペイン紙『マルカ』によると、アトレティコ・マドリーは、まさに“ファルカオ2世”とも呼べるストライカーをターゲットの1人として定めたとのことだ。その選手とは、今シーズンのポルトガル・スーペルリーガで移籍初年度にして26ゴールを挙げた、ポルトのコロンビア代表FWジャクソン・マルティネスだという。
現在26歳のジャクソン・マルティネスは、コロンビア出身であること、ヨーロッパでの最初のチームとしてポルトを選んだこと、その新天地でいきなりリーグ得点王に輝いたことなど、ファルカオとキャリアが酷似している。また、ポルトでの初年度の得点は、ファルカオを1ゴールながら上回っている。
素晴らしい決定力を誇る両選手はその一方で、テクニックの高さではファルカオ、フィジカルの強さではジャクソン・マルティネスに分があると特徴付けられているものの、ヨーロッパにおける初年度終了時点での評価はほぼ互角と見られている。実際、自身もポルトからアトレティコ・マドリーへ移籍した経緯を持つ元ポルトガル代表MFのパウロ・フットレ氏は、「ジャクソン・マルティネスがポルトでさらに成功を掴めば、ファルカオと同じような金額で移籍を果たすことになるだろう」との見解を示している。
なお、昨年夏に900万ユーロ(約11億9000万円)でメキシコのハグアレスからポルトに移籍したジャクソン・マルティネスだが、今シーズンの活躍により市場価値は大きく上昇している。ポルトが交渉術に長けたクラブであることや、ドルトムントといったクラブも同選手に関心を寄せていることを考えると、アトレティコ・マドリーにとっては獲得に向け厳しい道のりが待ち受けていると見て間違いないだろう。
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