残留争い真っ只中のセルタは現在勝ち点31の19位。15位グラナダは勝ち点35、16位サラゴサと17位オサスナはともに勝ち点33、18位デポルティーボ・ラ・コルーニャは勝ち点32、最下位マジョルカは勝ち点29と、この中から3チームが降格すると見られる。ここ3試合ではサラゴサに2-1、レバンテに1-0、アスレティック・ビルバオに1-1と2勝1分け。残り4試合すべてで勝利すれば残留ラインと言われる勝ち点43に達することもあり、格上相手の試合と言えど、意気込んで勝ちに行きたい。今節後の残り3試合はベティス、バジャドリード、エスパニョールとなっている。
アトレティコ・マドリーでの選手・監督経験も持つアベル・レシーノ監督は、「今のアトレティコ・マドリーはここ20年で一番強いだろう。スタメンのほとんどの選手が代表経験者だし、DF面においてもこれだけコンパクトなアトレティコ・マドリーのDFを見たことがないね」と対戦相手の実力を認めながらも、「ビッグチームはどこででも勝つイメージがあると思うけど、今回は違う。非常に厳しい戦い、そして激しいせめぎ合いになるだろう。セルタは彼らをそれほど苦しめる。彼らは苦しむことを予想しておかなければならない」と、アトレティコ・マドリーを知る指揮官が自ら相手への警戒を与えた。残留を果たすためにも、もう一戦たりとも負けは許されない。なお、ロベルト・ラゴ、ナチョ・インサが出場停止から明ける。
一方の3位アトレティコ・マドリーは、直近の3試合ではセビージャに1-0と勝利を挙げた後、レアル・マドリーに1-2で逆転負けを喫し、前節は降格危機のデポルティーボにスコアレスドローと、最後の踏ん張りどころを迎えている。4位のレアル・ソシエダとは勝ち点差が11あるため、今節勝利すれば3位以上は確定となる。さらにレアル・マドリーとのコパ・デル・レイ決勝も控えているため、調子を落としたまま臨みたくはないはずだ。今後は優勝を決めたいバルセロナ、マジョルカ、サラゴサ戦と続く。
指揮官のディエゴ・シメオネ監督は、「17年ぶりとなるチャンピオンズリーグ予選免除の出場はもうそこまで来ている。だが、今節のセルタも、現状からの脱出を試みているチームだ。自分たちは今節それを達成し、次節バルセロナ戦へ余裕を持って臨みたいね。その後も残留争いのマジョルカ、サラゴサとの戦いが控えているから、そのときには遠くから見ていられる位置にいたい。誰にも何も贈り物をあげる必要はない」と、今後も気を緩めず、まずは今節の勝利を誓った。なお、前節途中出場のアルダは、今節の出場も微妙な状況にあり、コパ・デル・レイ決勝へ万全を期すとみられる。ジエゴ・コスタ、コケが出場停止から明ける。
【予想スタメン】
・セルタ [4-2-3-1]
GK:13.ハビ・バラス
DF:28.ジョニー、6.ジョナタン・ビラ、5.トゥニェス、3.ロベルト・ラゴ
MF:4.オウビーニャ、25.ナチョ・インサ、24.アウグスト・フェルナンデス、8.アレックス・ロペス、23.クローン・デーリ(9.マリオ・ベルメホ)
FW:10.イアゴ・アスパス
・アトレティコ・マドリー [4-3-3]
GK:13.クルトワ
DF:20.フアンフラン、23.ミランダ、2.ゴディン、3.フィリペ・ルイス
MF:6.コケ(8.ラウール・ガルシア)、4.マリオ・スアレス、14.ガビ
FW:7.アドリアン・ロペス、9.ファルカオ、19.ジエゴ・コスタ(11.クリスティアン・ロドリゲス)
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