かつてバルセロナやビジャレアルでプレーした元アルゼンチン代表MFファン・ロマン・リケルメが、今年の夏に7シーズン振りでリーガ・エスパニョーラに復帰する可能性が浮上している。
昨年7月に行われたコパ・リベルタドーレス決勝を最後に、出身クラブであるボカ・ジュニアーズを退団して以来、無所属の状態が続いているリケルメは、来シーズン開幕時には35歳を迎えるうえに1年間のブランクがあるため、ヨーロッパの強豪への加入は厳しいと見られている。だが、アルゼンチンのメディアによると、アトレティコ・マドリーが来シーズンに向けた中盤の底上げとして補強候補に挙げているという。
アトレティコ・マドリーのリケルメ獲得計画はこれが初めてではなく、実に今回が3度目となる。1度目は、現在ボカ・ジュニアーズを率いているカルロス・ビアンチ監督が指揮官に就任した2005年夏だが、当時リケルメが所属していたビジャレアルとの交渉は不発に終わった。2度目は、現エスパニョール指揮官のハビエル・アギーレ監督による政権時の2007年夏で、ビジャレアルを退団した直後のリケルメのアトレティコ・マドリー入りは確実とも報じられていたものの、最終段階で交渉は決裂した。
一方、アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督も、ラシン・クラブ指揮官時代の2006年にリケルメ獲得を目指した経緯がある。またアトレティコ・マドリーは、昨年夏にはフェネルバフチェからトルコ代表MFエムレ・ベロゾールを獲得するなど、ベテラン選手の補強を敬遠してはいないため、リケルメへの注目もあながち噂だけではなさそうだ。
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