後のないレアル、好調アトレティコとダービーで激突

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今シーズンのリーガに限っては様相が若干異なっている。首位バルセロナと3位のレアル・マドリーとの間に、2位を走るアトレティコ・マドリーの存在があるからだ。レアル・マドリーがこの首都のダービーで13年間にわたり無敗を誇っているとは言え、今回の対戦ではお互いに例年とは異なる精神精神状態で試合に臨むこととなるだろう。

 今週の両チームは、ミッドウィークに国王杯ベスト32のセカンドレグで2部Bのチームと対戦。どちらもファーストレグで大勝しているため、出場したのは控えメンバーやBチームの選手が中心だったが、レアル・マドリーは火曜にアルコジャーノに3-0、アトレティコ・マドリーは水曜にレアル・ハエンに1-0とホームで勝ち、難なく次ラウンド進出を決めている。その試合ではそれぞれに負傷者が発生しているものの、前者はアルビオルが左足首捻挫で全治3週間から4週間、後者はクリスティアン・ロドリゲスが筋肉系のけがと、リーガでは元々、先発する可能性の薄い選手に被害が留まったのは不幸中の幸いだった。ただしレアル・マドリーでは、イグアイン、エッシェン、マルセロら、ここしばらく戦列を離れている選手たちの復帰予定がまだ立っていない状況にある。

チームの調子を見ると、11月の初旬にバレンシア戦、ヨーロッパリーグのアカデミカ・コインブラ戦で連敗した後、アトレティコ・マドリーは見事に復調し、現在は公式戦5連勝中。前節でもセビージャに4-0で勝利と、攻守両面での強さが戻ってきている。また、3試合ノーゴールが続いていたエースのファルカオもそのセビージャ戦ではPKで得点を挙げ、昨シーズンはけがのため、出られなかったサンティアゴ・ベルナベウでのダービーに照準を合わせているという。

 その一方で、レアル・マドリーのクリスティアーノ・ロナウドは、昨シーズンのビセンテ・カルデロンでの対戦でハットトリックを達成している。こちらもここ3試合得点がなく、その間にリーガ得点王争いのライバル、メッシに7ゴールも差をつけられてしまった。この一戦では風邪が治ったばかりのGKクルトワ相手に、自らゴールを挙げてチームの勝利に繋げたいところだ。「今はまだ11月。多くの試合は残っているのだから、リーガで優勝することは可能だ」(シャビ・アロンソ)といったように、強気な意見もあるレアル・マドリーだが、今後の逆転優勝を目指すには、ともあれ首都のライバルを超えることが先決となろう。

【予想スタメン】
・レアル・マドリー[4-2-3-1]
GK:1.カシージャス
DF:17.アルベロア、3.ペペ、4.セルヒオ・ラモス、5.コエントラン
MF:14.シャビ・アロンソ、6.ケディラ、10.エジル(19.モドリッチ)、22.ディ・マリア
FW:7.、9.ベンゼマ

・アトレティコ・マドリー[4-4-2]
GK:13.クルトワ
DF:20.フアンフラン、23.、2.ゴディン、3.
MF:4.、14.、6.、10.アルダ
FW:9.ファルカオ、19.

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