クラシコを横目に2位と3位が激突…アトレティコは首位に立つ可能性も

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この夏、ファン・ニステルローイ、カソルラ、マタイセン、ロンドンら、マラガのリーガ4位躍進をけん引した選手たちがクラブを離れて行くのを目にして、 現在の快進撃を予想したファンがいだただろうか。移籍市場終盤にサビオラ、サンタ・クルスを補強したチームは開幕から4勝2分けで3位という高い順位を キープ。それどころか今週はチャンピオンズリーグのグループリーグのアンデルレヒト戦にも3-0と快勝し、ゼニト・サンクトペテルブルクを破った1節から 2連勝を達成。あっという間に強豪ミランを含むグループの突破最有力候補にのし上がってしまったのだから、サッカーとはわからないものである。

 これだけの好調が維持できている理由としては、主力選手の移籍にも気落ちせず、ボールを持って主導権を握るサッカー哲学をチームに説き続けたマヌエル・ ペジェグリーニ監督の功績も大きいが、イスコ、、ポルティージョら若手選手の成長も見逃せない。とりわけ夏のロンドン五輪スペイン 代表では今一つの活躍しかできなかったイスコと、かつてペジェグリーニ監督指揮下のレアル・マドリーでは日影の存在だったサビオラのコンビネーションも 試合数を増す度に良くなっており、相手守備陣に脅威を与えている。控えにもアンデルレヒト戦で見事なゴールを2本上げたエリゼウ、加えてベテランのドゥダ、サンタ・クルスと得点力のある選手が揃っているのも強みだ。

ただし、好調という点においては今回の対戦相手、アトレティコ・マドリーも引けを取らない。リーガでは、遅れて開催された第3節ベティス戦での勝利を 含め、5勝1分けで2位。ヨーロッパリーグでもこの木曜にチェコのビクトリア・プルゼニを倒したことで、欧州カップ戦における前人未到の15連勝達成と、 乗りに乗っている。おまけにその試合では主力のファルカオ、アルダ、フアンフラン、、ミランダ、、クルトワを温存しな がら、土壇場の得点で勝利を手に入れているのだから、休養十分のAチームが出て来た時の強さは決して期待を裏切らないはずだ。先週末のエスパニョール戦で は大事をとって休場し、この1週間を太ももの筋肉痛のリハビリに充てていたエースのファルカオも順調に回復しているので、そろそろ試合に戻って、メッシ、 クリスティアーノ・ロナウドを1ゴール上回ってトップを走るリーガ得点王レースに再び参戦してくれる可能性は高い。また今節では順位でアトレティコ・マドリーの上に立つバルセロナがレアル・マドリーとのクラシコを迎え、結果次第ではアトレティコ・マドリーが首位に立つことになる。余談となるが、アト レティコ・マドリーファンに対するスポーツ紙のアンケートによれば、リーガ首位よりも、彼らにとっての永遠のライバル、レアル・マドリーの敗北を願っているファンの割合の方が多いという結果が出たようで、興味深いところだ。

【予想スタメン】
・アトレティコ・マドリー[4-2-3-1]
GK:13.クルトワ
DF:20.、23.、2.ゴディン、3.
MF:4.、14.ガビ、6.、10.アルダ
FW:9.ファルカオ、19.(7.アドリアン・ロペス)

・マラガ[4-2-3-1]
GK:13.カバジェロ
DF:2.ヘスース・ガメス、5.デミチェリス、3.ヴェリグトン、15.モンレアル
MF:7.ホアキン、6.、16.イトゥーラ、19.ポルティージョ、22.イスコ
FW:9.サビオラ

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