アトレティコのディエゴ・シメオネ監督
我々は欧州王者を相手に戦った。準決勝でバルセロナを破り、さらに決勝でバイエルン・ミュンヘンに勝ったチームだ。今日は運が向こうに味方しなかった部分もあるが、我々は素晴らしい戦術を掲げ、選手たちもこれを忠実に実行してくれた。そのことに、私は監督として誇りでいっぱいだ。選手のプレーは私が思い描いていた通りのものだった。
サッカーの世界では、何ごとも計画通りにはいかないもので、試合ではあらゆることが起きる可能性がある。我々は事前に準備を重ね、相手の攻撃についてもよく把握していたし、逆にこちらの攻め手についても理解を深めていた。チームが一つの考えでまとまれば、事前に考えていた道を進むのも容易になる。先制点の前にも2回、ゴールが入っていてもおかしくないシーンがあり、前半は実に見事な出来だった。最高の試合ができた。
(好調のファルカオについて)私も言葉がないよ。あのすごさは表現できない。ラダメル(ファルカオ)の今の活躍は言葉で表せるものではない。高い目標が設定されている時でも、彼はそれをさらに引き上げてくれるし、大舞台に燃えるタイプなんだ。その集中力は並外れている。私は彼のことをとても若い頃から知っているが、常に自分に厳しかった。プレッシャーこそが、彼の強さの源泉なんだ。本当に並外れた選手だよ。毎日上を目指して努力しているし、その姿勢が、チーム全体に広がっている。彼のプレーをこれからもずっと、アトレティコで見ることができるよう願っている。明日、マドリードの街頭は喜びで満たされるだろう。そう考えると私もすごく嬉しいね。
チェルシーのロベルト・ディ・マッテオ監督
我々は立ち上がりが悪く、最初の20分で2失点を許してしまった。その後は、非常に難しい展開になった。向こうはいい形でゲームに入っていた。スペースが空く場面があまりに多かった。特にファルカオのような選手には、スペースを与えてはいけないというのに。試合前にも、彼が欧州サッカー界でもトップクラスのストライカーだという話をしていたのだが、2点目でその力量を見せつけられた。あれはものすごいゴールだった。
開始6分でゴールを決められ、20分の時点でもう0-2とリードされてしまい、こちらは全く試合に入っていけなかった。そこが最も残念な点だ。前半の我々は突破力に欠けた。早い時間に先制点を入れられたことで、試合は相手優位で進んだ。守備でも、向こうは多くの人数をかけてチーム全体で守りに入ったので、こちらはスペースを見つけるのが難しかった。
(リーグ戦での)シーズン当初の戦いでは、我々はもっと堅実なプレーを見せていた。しぶとさこそ、我々の強みのはずだったが、今日はそれが発揮できなかった。チームの陣容には何の不満もない。中核となる選手を保ちながら、気鋭の若手選手を加えることができた。彼らをチームに融合させるには多少の時間がかかるはずだが、今のラインアップは満足できるものだ。
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