ファルカオ2発、アトレティコがUEL制覇

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ファルカオがまたしてもUEFAヨーロッパリーグとの相性の良さを見せ、ブカレストでの決勝でアスレティック・クラブから2ゴールを奪取。クラブ・アトレティコ・マドリーを3-0の勝利に導き、チームはこの3年で2度目の優勝を果たした。

昨季決勝で試合唯一のゴールを決め、FCポルトを頂点に導いてから357日、ファルカオは再び優勝メダルを手にすることに。26歳のストライカーは、7分の鮮やかな先制ゴールに続いて、前半のうちに2点目もマーク。今季UELでの得点数を29試合で29得点とした。アトレティコは85分にジエゴがダメ押しの3点目を決め、勝負を決定づけた。

アトレティコには大舞台での緊張も、旧知の相手に対する慣れ合いもなく、勢いよく試合をスタート。ピッチの至る所で気迫を見せ、相手に果敢に挑んでいった。その先頭に立ったのがファルカオで、最初の40秒で2本のクリアボールをブロック。この積極的なプレーはすぐに奏功することになる。

ペナルティーエリアでジエゴのパスを受けた時点では、DFフェルナンド・アモレビエタが立ちはだかっていたため、危険はないように見えた。しかし、ファルカオがボールをまたいでフェイントをかけると、アモレビエタが足を滑らせる。この隙を突いたファルカオがカーブをかけた鮮やかな一撃を放ち、ボールはゴール前に戻ろうとしたジョン・アウルテネチェをかわしてファーポスト内側に収まった。

28年ぶりのイバイサバル河での優勝クルーズを夢見ていたアスレティックだが、これでいきなり出鼻をくじかれた。最年少の19歳のイケル・ムニアインが果敢なプレーを披露したものの、34分、平均年齢24歳のチームは自らのミスで2失点目を招いてしまう。

アモレビエタがペナルティーエリア端でもたつき、ミランダにボールを奪われる。ミランダからパスを受けたアルダ・トゥランがセンタリングを入れると、これをファルカオがシュートを打つ振りをしてボールを引き、アウルテネチェを欺いてネット天井に蹴り込んだ。

これであとがなくなったアスレティックのマルセロ・ビエルサ監督は、中盤の強化と攻撃の活性化を図るべく後半開始からメンバーを入れ替える。しかし中盤で存在感を示すマリオ・スアレスに加え、ジエゴ、、そしてアルダが最終ラインの前で統率のとれた守備を見せ、アトレティコのリードが揺らぐ瞬間はなかった。

反対側のゴール前では、ファルカオがハットトリックに迫ったが、シュートは途中で方向が変わってポストに阻まれる。しかしカウンターからジエゴが3点目をマーク。アモレビエタをかわすとゴール下隅に蹴り込んだ。アスレティックは終盤になってイバイ・ゴメスがクロスバーをたたく惜しいシーンをつくったがあえなく完敗。トロフィー獲得の夢は、5月25日に控えるFCバルセロナとのスペイン国王杯決勝へと持ち越しになった。一方のアトレティコとファルカオは、またしてもゴールラッシュを披露し、見事に栄冠を手にした。

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