エジルを求めるアトレティコ

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アトレティコ・デ・マドリーにとって最も補強が必要なのは、間違いなく中盤の創造的な選手であろう。スピード、テクニック、創造性、戦術眼を併せ持ち、決定的なラストパスを送ることができる選手…。つまり、レアル・マドリーのメスト・エジルのような選手が欠けているのだ。

これまで同ポジションの補強選手の候補としては、、エリック・ラメラ、ネイマールなどの名が挙がってきたが、アトレティコにとっては高価すぎると言わざるを得ない。そして『マルカ』は、ロヒ・ブランコが新たにガラタサライのアルダ・トゥラン、リールのエデン・アザールに目をつけたと報じた。

アトレティコは4-2-3-1の“3”であれば、どのポジションでもプレーできるチャンスメーカーを欲している。『マルカ』によると、その条件をクリアしており、なおかつ獲得の芽があるのがトゥランとアザールのようだ。

トゥランは7年前にトルコ・スーパーリーグでデビューを果たしたが、まだ24歳とキャリア最高の時期をこれから迎える選手だ。アトレティコは昨年にもガラタサライにトゥラン獲得オファーを提示したが、要求された移籍金1200万ユーロは、当時は支払える額ではなかった。またトルコのメディアはトゥランが来季からビセンテ・カルデロンでプレーするというコメントを発したと報じたが、これは選手本人の声明によって否定された。

トゥランの代理人は、アトレティコの理事長ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンが懇意にしているホルヘ・メンデスだ。ヒル・マリンはメンデスを通じてチアゴ・メンデス、、エリアスを獲得しており、トゥラン獲得の際にも大きな助力となりそうだ。

一方アザールは、若干20歳でベルギー代表の顔の一人とも称されているスピードとテクニックに特徴を持つ選手だ。トップ下とサイドのポジションでプレーでき、バルセロナのリオネル・メッシとも比較される同選手は、レアル・マドリーが昨季に獲得の可能性を探るなど欧州のビッグクラブも熱視線を送っている。

来季にチームを率いる監督も決まっていないアトレティコだが、ここ数年引きずってきたフットボールのスタイル獲得という問題を、今度こそ解消したいと考えている。金銭的に手が届く範囲で、リーガエスパニョーラでプレーすることを夢見る新たなエジルを欲しているのは、そのためだ。もちろん補強費用の捻出、選手の入団意欲を掻き立てるために、ヨーロッパリーグ出場権の獲得は必須となるだろう。

さらに『マルカ』は、ロヒ・ブランコがトゥランかアザールを手にするために、クン・アグエロ、ダビド・デ・ヘア、ディエゴ・フォルランのいずれかを売却する必要性があるとも記している。

≪アルダ・トゥラン≫
出身:イスタンブール(トルコ)
生年月日:1987年1月30日
身長・体重:176cm・72kg
デビュー日:2004年
キャリア:ガラタサライ(04-05)、マニサスポル(05-06)、ガラタサライ(06-11)
タイトル:リーグ戦(07-08)、国内カップ(04-05)
代表:U-21トルコ代表

≪エデン・アザール≫
出身:ルーヴィエール(ベルギー)
生年月日:1991年1月7日
身長・体重:170cm・60kg
デビュー日:2007年
キャリア:リール(07-11)
タイトル:リーグ・アン最優秀若手選手(08-09)※外国人初
代表:ベルギー代表

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