『アス』アルメリア戦レポート

この記事は約4分で読めます。

アトレティにクンは贅沢

世界的なクラックが成長していく様を見るのは、大きな興奮だ。アトレティコ・デ・マドリーの試合を見ることは、並外れたストライカーであるセルヒオ・アグエロの果てない成長を見届けることと同義なのである。クンはアトレティにとって、贅沢な選手となり始めている。彼の年俸は世界的選手に相応しいものだが、昨日のように試合に勝てず、チャンピオンズリーグ出場圏内から遠ざかっているならば、アトレティコが退団を防ぐことは難しいだろう(クンがチャンピオンズでプレーしないことは、フットボールに対するある種の冒涜だ!)。

アルメリアとアトレティコは偉大な試合を演じた。両チームとも勝利に相応しかったし、ドローという結果は正当なものだ。両チームの誰もが、この結果に疑問を投げかけることはできないだろう。

アルメリアはエルクレス戦勝利の勢いに乗ってこの試合に臨み、アトレティコは4試合連続無敗という安定したパフォーマンスを示したかった。両チームとも自信を持ってプレーしている様に映った。オルトラのプランは、選手たちに素晴らしい解釈をされていた。フェグリは仕掛けの場面でアトレティコに問題を生み出し、ピアッティの代役と期待されたクルサトはウイファルシにとって大きな脅威となった。

アルメリアは幾度も決定機を迎えたが、すべてデ・ヘアに防がれた。アトレティコのカンテラーノは、クルサトのシュートを2回、ウジョアのシュートを1回止めた。依然として、彼はコロチョネロの生命線であり続けているオルトラのチームが試合を支配していたが、アトレティコも悪いパフォーマンスを見せているわけではなかった。アグエロの飛び出し、エリアスの一級品のボールタッチ、チアゴの配給、レジェスのドリブル。キケのチームも十分なポテンシャルを感じさせた。

そして、アトレティコは前線でのボール奪取から先制ゴールを獲得。クルサトからボールを奪ったフォルランのパスを受けたチアゴが、、最終ラインを抜け出そうとしていたアグエロに浮き球を送る。クンはディエゴ・アウベスの飛び出しを冷静に見極め、左足でボールを枠内に流し込んだ。ゴールの時間は39分、アトレティコは優位に立って前半を終えた。

しかしアルメリアも後半開始から4分後にゴールを獲得。ペレアのずさんなクリアからボールを拾ったクルサトが、左足でデ・ヘアが守るゴールを破った。追いつかれたアトレティコは勝利を求め、アグエロの新たなゴラッソによって一時的にそれを手にした。エリア内に侵入したクンは、滑らか動きから左足のシュートを突き刺した。まるで闘牛の舞であるかのような美しさだった。

オルトラは2選手を投入して攻勢を強めると、77分に再び同点とすることに成功する。右サイドのオルティスのクロスから、エリア内でスペースを見つけたゴイトムがヘディングシュートを沈めた。その後、両チームとも3ゴール目を狙い、勝利を目指した。クンはハットトリックの可能性に軽く触れ、レジェスのミドルシュートはディエゴ・アウベスのセーブに弾かれた。両チームとも勝利を欲したこの試合は、結局ドローで終了のホイッスル。何よりクンが最高だった。

◇エル・クラック
クン・アグエロ
→違いをつくり出した。クンがプレーするアトレティコは、チャンピオンズリーグのチームだ。素晴らしすぎる。

◇バジャ・ディア!
ペレア
→子供たちは、中途半端なクリアをしてはいけないという教えを受ける。ペレアはその悪い手本となり、クルサトにゴールを決められた。

◇エル・ダンディ
ホセ・オルティス
→途中交代でピッチに入り、チームを活性化。右サイドから攻撃を牽引した。

◇エル・ドゥロ

→オルティスに対して厳しいタックルを見舞った。危険なプレーとの判定でタルヘタ・アマリージャを提示された。

≪アトレティコ・デ・マドリー採点≫
GK
デ・ヘア 3

DF
ウイファルシ 1
ペレア 0
ゴディン 2
フィリペ 1

MF
レジェス 2
チアゴ 2
1
2
(62→ 1)

FW
フォルラン 2
アグエロ 3

≪アルメリア採点≫
GK
D・アウベス 2

DF
ミチェル 2
C・ガルシア 1
(80→アカシエテ ―)
M・シウバ 1
ルナ 1

MF
ベマルデジョ 1
エムバミ 2
フェグリ 2
(67→オルティス 2)
クルサト 2

FW
ウチェ 1
(67→ゴイトム 2)
ウジョア 1

コメント