デ・ヘア、“始まりの地”コリセウムへ

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デ・ヘアは2日に、自身の“始まりの地”に戻ることになる。ヘタフェの本拠地コリセウム・アルフォンソ・ペレスは、サルチーチャ(デ・ヘアの愛称、スペイン語でソーセージの意)がアトレティコ・デ・マドリーでの物語を記し始めたエスタディオなのだ。

物語と言っても、デ・ヘアのデビュー戦はコリセウムでの試合ではなかった。しかし約1年前に行われた2010年1月24日のヘタフェ戦は、デ・ヘアをアトレティコの不動の守護神へと変えた一戦となった。キケ・サンチェス・フローレスはその試合後、「彼は次戦もレギュラーだ」と、デ・ヘアが正GKであったセルヒオ・アセンホに打ち勝ったことを宣言した。

アセンホ、ロベルト・ヒメネスに次ぐ第3GKであったデ・ヘアだが、そのヘタフェ戦の出場を機に状況は一変した。クラブと正式にプロ契約を結び、ヨーロッパリーグ、UEFAスーパーカップの2冠達成にも貢献。現在ではスペイン代表におけるイケル・カシージャスの後継者とも称され、欧州のビッグクラブからも熱視線を浴びている。

ただ、そのヘタフェ戦のすべてが美談なわけではない。アトレティコは、試合自体には負けているのだ。そして2日、デ・ヘアは再びコリセウムでアトレティコのゴールを守ることになる。自身のキャリアの行き先を大きく変えたエスタディオでの勝利は、感慨深いものに違いない。

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