チアゴ「選手全員がキケとともにいる」

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25日付の『マルカ』が、アトレティコ・デ・マドリーMFチアゴ・メンデスのインタビューを掲載した。昨冬の移籍市場で加入して以来、チームにとって不可欠な選手となった元ポルトガル代表MFは、セビージャを打ち破る意欲を示し、また退団がうわさされるキケ・サンチェス・フローレスについての質問などにも応じた。

―チームは、精神的にどのような状態ですか?
「いい感じだよ。勝利を取り戻してから、皆が最高の状態にあると思う。今週は良い形で練習に励めている」

―4連敗後に手にしたサラゴサ戦の勝利は、重要だったでしょう?
「サラゴサ戦の勝利は、チームが働き続けるためには不可欠なものだった。もし敗戦していたら、モチベーションはさらに下がっていただろうね。勝利は、精神的にも大切なんだ。また良いプレーをしたにもかかわらず失点し、負けてしまう試合があるが、そういう時には大きな痛みを感じる。サラゴサ戦では逆に、相手にクロスバーに直撃するシュートを2度許してしまったが、勝利を納めることができた。でも、運が状況を変えることだってあるんだ」

―チャンピオンズリーグ出場圏内とは勝ち点13差です。不可能な目標でしょうか?
「チャンピオンズ出場が不可能と言うことはできない。ただ、難しいことは明らかだ。勝ち点13は大きな差だからね。現在はチャンピオンズ出場圏内を目標にすることはできない。シーズン開始直後はそれが目標だったけど、少し遠いものになってしまった。チームは次の試合だけに集中し、勝ち点を獲得しなければならない。最後の3試合で、僕たちがどこまでたどり着くかを見ることができる」

―4位以内に入れなかったとしたら、大きな挫折ではないでしょうか?
「シーズン開始直後はそうだった。だけどバレンシア、ビジャレアルらは素晴らしいクオリティーを持ち、それを継続的に示したんだ。僕たちに欠けていたのは継続性だったんだ。僕たちが何かを言うことはできないし、上位に位置するチームを賞賛しなければならない。言えるのは、僕たちがバレンシア、ビジャレアルの位置にいられるようなパフォーマンスを、これまで見せられなかったということだ」

―ヨーロッパリーグに敗退してから2カ月が経ちました。現在だからこそ言えることはありますか?
「もう過ぎたことだ。もちろんチームにとっては大きな失敗だった。アリスとのホーム戦では、2-3と逆転で敗れた。このことに関して、何も言うことはできない。ヨーロッパリーグに敗退したことは僕たちのせいであり、他のチームが素晴らしかったからなんだ」

―ヨーロッパリーグ敗退の影響は大きかったのではないでしょうか?
「エスパニョール、アリスに敗れた週が大きな転機だったと思う。チャンピオンズ出場圏内入りも狙えた僕たちは、良いプレーを見せたにもかかわらずホームでのエスパニョール戦を落とし、アリスにも敗れた。あの2つの敗戦は、その後も引きずるほどの大きな打撃で、本当に厳しいものだったんだ。調子を取り戻すための時間はずいぶんかかったけど、サラゴサ戦の勝利でようやく勢いを得られた」

―キケの退団のうわさがありますが、どのような意見を持っていますか?
「スペインでもポルトガルでも同じだけど、チーム状況が悪い時には監督が最初に出ていくことになる。でも、キケは素晴らしい仕事を見せている。彼は昨季途中に監督に就任し、2冠を達成したんだよ。キケに疑問を持つことはできない。チームの現状は全員の責任であり、皆でこの状況を変えていかなくてはならない。そう最初に言ったのもキケだ」

―選手全員がキケを信頼しているようですね。
「チームに亀裂はない。君たちがロッカールームに入ったとしても、諦めている選手を見ることはないよ。皆がこの状況を変えるために集中している。選手全員がキケととともにいるんだ」

―これから臨むことになるセビージャ、ヘタフェ、ビジャレアルとの試合が、シーズンを決定付けることになるのでしょうか?
「今後の3試合は重要すぎるものだ。欧州カップ戦出場権を得たいならば、素晴らしいパフォーマンスを見せなければならない。セビージャとビジャレアルはカルデロンにやってくる。ホームでは、勝利を挙げる可能性はずいぶん上がるね。そう考えれば、サラゴサ戦の勝利は重要な時期に挙げられたものだった。僕たちに自信を与えてくれる」

―あなたのレンタル期間は2011年6月で切れることになります。将来について、あなたの代理人メンデス、そしてミゲル・アンヘル・ヒル・マリンと話しましたか?
「まだ話していないよ。リーガが終了してから、将来を見ることになる」

―明日のセビージャとの対戦ですが、昨季のコパ・デル・レイ決勝のリベンジを果たしたいと思っていますか?
「リベンジというのは、フットボールの世界では過剰な言葉だ。ライバル心があろうがあるまいが、相手に勝利したいと思うのは当たり前のことだよ。セビージャに勝利したいという気持ちは強い。カルデロンに集まるファンの野心が必要だし、僕たちは勝利のためにすべてを出し尽くすよ」

―コパ・デル・レイ決勝で敗戦した後、あなたは涙を流していました。あの試合は、あなたのアトレティコでのキャリアにおける特別な思い出ではないでしょうか?
「特別な思い出なのは疑いようがない事実だ。あの試合は決勝戦だったし、試合後にはファンが僕たちを支えてくれたしね」

―キケはあなたを右サイドで起用することもありますが、快適にプレーできていますか?
「いつもプレーしているボランチのポジションとは役割が違うが、つらいとは思わない。チームを助けるために、すべきことを分かっているからね。それにポルトガルでも、右サイドでプレーしていたことがあった」

―2ボランチのシステムで、あなたはアスンソン、ラウール、マリオ、カマーチョとコンビを組みました。多くの選手とコンビを組むことは、難しくありませんか?
「難しくはないよ。練習でも、キケは僕のパートナーをいつも変えているからね。ローテーションは、チームメートをより深く理解させてくれる。僕はピッチでラウール、マリオ、パウロといった他選手のクオリティーと適応できるように試みている。チームを助けるためにね」

―チームのディフェンスラインの選手も固定されていません。それは中盤にも影響を与えていますか?
「中盤の選手は、ディフェンスラインの選手のクオリティーを知っている。彼らがどのような特徴を持っているか、最高のパフォーマンスをどう引き出せばいいかを分かっているんだ」

―今冬に加入したエリアスについては、どう見ていますか?
「彼については落ち着きを持って見守る必要がある。彼はブラジルからやって来たばかりだし、ここでのプレーに適応しなければならない。でも、エリアスはブラジル代表としてもプレーしているし、チームに貢献してくれるだろう。フアンフラン? 彼はエリアスとは違う。リーガのプレースタイルを理解している」

―あなたの友人でもあるシモンが、今冬に退団しました。
「僕たちは選手の加入と退団に慣れている。もちろん、チームは彼の不在を感じている。彼は素晴らしい個性を持った選手で、常にレギュラーとしてプレーしていた。そのような選手がいなくなれば、チームが影響を受けるのは当たり前だ。今週はコケが彼のポジションでプレーしたけど、スペクタクルなプレーを見せていたね。大きな注目を集めているコケだが、ゆっくりと成長していかなければならない。彼はアトレティコの未来の選手だからね」

―なぜポルトガル代表を引退したのでしょうか?
「このテーマについては話したくない。代表引退はもう発表したことだし、振り返りたくはないんだ。EURO、他の大会にも出場することはない。もう決断したことだ。代表チームは、若手選手にチャンスを与えなくてはならない」

―カルデロンで、ファンたちは首脳陣に対して罵声を浴びせています。理由を理解できますか?
「ここでプレーするようになってからまだ間もないが、その理由は理解できない。・アンヘルとセレソは、素晴らしい選手たちを獲得するための努力を見せているからね。でも、チーム状況が悪い時に、責任を追及できる人物を探すのは当たり前だ。ピッチ、ベンチ、そしてパルコにいる人たちを批判するのはね」

―昨年、アトレティコは2度ネプトゥーノで優勝を祝いました。そして今季、チームの状況がここまで変わってしまったのはなぜでしょうか?
「昨季のヨーロッパリーグは完璧だったよね。僕たちはアウェーゴールを獲得するという幸運にも恵まれた。でも、毎シーズン優勝を達成するのは難しいことだ。今季は多くのミスを犯してしまった。それにリーガ制覇は不可能だ。バルセロナとマドリーは別のレベルにいるからね。よって、僕たちはカップ戦に集中しなくてはならない。しかし今季、コパ・デル・レイではマドリーの方が優れていたし、ヨーロッパリーグでも失敗した」

―バレンシアとビジャレアルとのクオリティーの差が、勝ち点15~13差ほどあると思いますか?
「ないね。問題は継続的に良いパフォーマンスを見せられるかで、僕たちはこの点を改善しなければならない。僕たちはクオリティーの高いフットボールができるし、ここ数試合でそれはより改善された。これまでは細部のプレーが試合を決め、敗戦することが何度かあった。偉大なチームは、そんな敗戦をしないものだ」

―強豪クラブとの対戦で得た勝ち点は、メスタージャでの1ポイントだけです。
「昨季は逆の結果だった。僕たちはバルセロナ、バレンシア、セビージャを相手に勝利を収めたんだ。今週のセビージャ戦から、再び勝利を取り戻すチャンスを得られる。重要なライバル、欧州カップ戦を争うライバルを相手にね」

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