セルヒオ・アグエロが23日、自身の公式サイトで移籍の決断を告白した。同選手は次のように記している。
「アトレティコを去りたい時はちゃんと伝えると、僕は言った。そして、その時がやって来たんだ。だからここで、自分の言葉を伝える。今が出発の時だ。アトレティコを去るという決断は難しいものだった。心が痛いし、悲しみを感じる。でも、そう決断した理由を説明することは難しくない」
「本当にいろいろと思いを巡らした。そして、自分自身に正直でなければいけないと確信している。これからの成長に、自ら限界を設ける必要はないと思う。この5年で、人間として成長するための激しい時期は終わりを迎えた。次の一歩を踏み出さなければならない。僕はもうすぐ23歳となるが、先の道にすべてがあるんだ。これは金の問題じゃなく、スポーツ面の問題だ。だからこそ言っておきたいが、クラブは僕を残留させるために、世界で最も高いクラスの年俸を提示してくれた」
「もう一つ言っておきたい。この決断は前から考えていたことで、昨年に契約延長の交渉をする際にもアトレティコと話し合った。僕はクラブ、そしてすべてのコロチョネロ(アトレティコファンの愛称)に恩返しをするために、契約延長を結びたかった。もし契約延長を結ばなかったら、クラブは移籍金なしで僕を放出しなければいけないからね。クラブとは、2011年6月以降の僕の去就を妨げないよう約束した。僕に届くオファーを、条件なしで考慮するように頼んだんだ」
「ファンの皆には、限りない感謝を伝えたい。独自の表現や、形式にはまった言葉を伝えようとは思わない。伝えたいのは、何かを考慮に入れた言葉ではなく、僕の正直な気持ちなんだ。心から気持ちを伝えることが、君たちが理解してくれる唯一の方法なんだと僕は知っている。それは、愛情と誠実さを交えた君たちとのコミュニケーションによって感じたことだ。君たちは僕のアイデンティティーの一部であり、フットボールの一部だ」
「皆で喜びも悲しみもともにしたね。長い渇きの後には、2つのタイトル(ヨーロッパリーグ、UEFAスーパーカップ)の獲得と、101ゴールという記録を手にした。ネプトゥーノ広場で優勝を祝ったこと、コパ・デル・レイ決勝で敗れたバルセロナでの夜は一生忘れない。苦労には価値があった。違うかい? ここでのすべての経験は、僕の子供の頃からの思いを再確認させるものだった。競争し、勝利し、最高の選手に選ばれる。そのために僕が持つ武器は、僕自身のプレーとフットボールへの愛だけだ」
「『別れじゃない。またいつか』なんて一般的な言葉は使いたくないね。もし君たちに何かを言うならば、アルゼンチンの有名なタンゴ奏者アニバル・トロイオの言葉がふさわしいと思う。『僕が去ったなんて誰が言った? いつも戻ってきているのに…』。皆に抱擁を。愛している」
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