スペインで強いチェルシーを警戒

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過去5年間、最低1回はUEFAチャンピオンズリーグでスペインに遠征しているチェルシーFC。クラブ・アトレティコ・マドリーの本拠地ビセンテ・カルデロンに乗り込む第4節でも、同国での好結果を維持したいと願っている。

第3節の結果から見れば、チェルシーがマドリード訪問を恐れる理由はない。チェルシーは、ハーフタイムを挟んでサロモン・カルーが決めた2得点とフランク・ランパードの1点、さらにルイス・ペレアのオウンゴールにより4-0と大勝。この結果を受けて、アベル・レシーノ監督がクラブを去ることにもなったアトレティコは、3試合を終えて勝ち点1でグループDの最下位のままだ。グループリーグでここまで全勝のチェルシーは、2位と勝ち点3差の単独首位に立っている。

マッチバックグラウンド
スタンフォード・ブリッジでの前節で、公式戦では初めてアトレティコと顔を合わせたチェルシーだが、スペインでの過去5試合では無敗を維持している。

そのうちチェルシーが勝利したのは2試合。どちらも2007年、準々決勝と翌シーズンのグループリーグで、いずれもバレンシアCFを2-1で下した。そのほかの3試合は、すべてFCバルセロナとドロー。昨季の準決勝では、アウェーでの第1戦を0-0で抑え、望みをつないでスタンフォード・ブリッジでの第2戦に臨んだが、ロスタイムに決まったアンドレス・イニエスタのゴールにより、アウェーゴール差で決勝進出を逃した。

アトレティコは、イングランド勢をホームに迎えた公式戦で負けたことがない。直近の2試合、昨季グループリーグでのリバプールFC戦と、その前年のUEFAカップ決勝トーナメント1回戦でのボルトン・ワンダラーズFC戦は引き分けた。それ以前は5試合で4勝している。

第2節でアポエルFCに敵地で勝利したチェルシーは、UEFAチャンピオンズリーグのアウェー戦での不調から抜け出した。昨季のグループリーグでは、アウェーで1勝もできず、決勝トーナメントでもリバプールFCのホームでは3-1と勝利したものの、その前後はユベントス、バルセロナと引き分けている。

2007-08シーズンの準々決勝第1戦でフェネルバフチェSKに1-2と敗れて以来、チェルシーはUEFAチャンピオンズリーグで8試合のアウェー戦をこなしているが、マンチェスター・ユナイテッドFCにPK戦の末敗れた2008年の決勝を除くと、戦績は2勝5分け1敗となっている。

第1節でアポエルをスコアレスドローに終わったアトレティコは、UEFAチャンピオンズリーグのホームゲームでの無敗記録を更新した。12年ぶりに出場した昨季は、グループリーグのホーム戦で2勝1分け。決勝トーナメント1回戦でもマドリードでFCポルトと引き分けたが、最終的にはアウェーゴール差で敗れている。

両者のつながり
アトレティコのディエゴ・フォルランはウルグアイ代表の一員として、2007年の南米選手権準決勝でチェルシーのアレックスを擁するブラジルと戦ったが、PK戦で失敗。最終的にブラジルが5-4で勝ち抜けた。

アルゼンチン代表のロドリゲスは、2005年11月にジュネーブで行われたイングランドとの親善試合に出場した。イングランド側では、チェルシーのジョン・テリーとフランク・ランパードが先発、ジョー・コールが後半から途中出場している。

ジョー・コールは、2006年3月にアンフィールドで行われたウルグアイとの親善試合で、決勝ゴールを挙げた。イングランドにはこのほかテリー、ウルグアイではフォルランが出場していた。

アトレティコのパウロ・アスンソンは、ポルトの一員として、チェルシーとの2006-07シーズンUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦に2試合とも出場。

パブロ・イバニェスは、2004年11月にマドリードで行われたイングランドとの親善試合でスペイン代表デビューを果たした。スペインではその他ホセ・アントニオ・レジェスが、イングランドではアシュリー・コール、ジョン・テリー、そしてフランク・ランパードが出ていた。

レジェスはアーセナルFC時代の2004年4月、ハイバリーで行われたチェルシーとのUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦でゴールを挙げた。だが、最後はランパードの同点ゴールにより、チェルシーが2試合合計3-2で勝ち抜けている。

チェルシーのペトル・チェフとアトレティコのトマシュ・ウイファルシは、チェコ代表のチームメート。

アトレティコのシモンとチェルシーのリカルド・カルバリョ、、そしてジョゼ・ボジングワは、ポルトガル代表のチームメート。

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