スペイン勢にリベンジを期するチェルシー

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昨季のUEFAチャンピオンズリーグでは、本拠地スタンフォード・ブリッジでFCバルセロナに敗退へと追いやられたチェルシーFC。第3節でロンドンに迎えるのが同じスペインのクラブ・アトレティコ・マドリーとなれば、その時のリベンジを果たさないわけにはいかない。

また、チェルシーはこの試合でグループDでの3連勝を狙う。一方、アポエルFCにスコアレスドロー、FCポルトに敵地で0-2と敗れたアトレティコは、このチェルシー戦で結果を出し、弾みをつけたいと願っている。

マッチ・バックグラウンド
両者が公式戦で対戦するのは今回が初めて。だがチェルシーは、スペインの相手をホームに迎えた過去11試合で1敗しかしていないという事実に勇気づけられることだろう。

その唯一の敗北は、2005-06シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦、バルセロナに1-2と敗れた。昨季は準決勝で同じ相手にロンドンで1-1と引き分け、バルセロナがアウェーゴール差で決勝進出を果たしている。アンドレス・イニエスタが、後半ロスタイム3分に勝負を決める同点ゴールを奪った。

チェルシーがホームでスペイン勢にドローを喫するのは、そのゲームで連続3試合目。残り2試合の相手は、いずれもバレンシアCFで、2007-08シーズンのグループリーグでは0-0、その前年の準々決勝では1-1と引き分けている。

一方のアトレティコは、イングランドで1度しか勝利していない。1997-98シーズンのUEFAカップ1回戦で、レスター・シティFCを2-0と下した。

だが通算8回のイングランド遠征のうち4回は引き分けているため、アベル・レシーノ監督率いるアトレティコは、最悪の結果を覚悟して乗り込むわけではない。イングランド勢との過去3試合は、すべて引き分けに終わっており、11カ月前にアンフィールドでリバプールFCと対戦した時には、マキシ・ロドリゲスのゴールで先制。ロスタイム5分のスティーブン・ジェラードのPKで惜しくも追いつかれている。

第1節でポルトに辛勝したチェルシーは、大会のホームゲームでの無敗記録を19試合に伸ばした。最後にサポーターの前で敗北したのは、2006年2月のバルセロナ戦。

一方、第2節でポルトに敵地で敗れたアトレティコは、UEFAチャンピオンズリーグになってから初めてアウェーで黒星を喫した。1996-97シーズンから2008-09シーズンまで7試合のアウェー戦では、3勝4引き分けという戦績を残している。

両者のつながり
アトレティコのディエゴ・フォルランはウルグアイ代表の一員として、2007年の南米選手権準決勝でチェルシーのアレックスを擁するブラジルと戦ったが、PK戦で失敗。最終的にブラジルが5-4で勝ち抜けた。

アルゼンチン代表のロドリゲスは、2005年11月にジュネーブで行われたイングランドとの親善試合に出場した。イングランド側では、チェルシーのジョン・テリーとフランク・ランパードが先発、ジョー・コールが後半から途中出場している。

ジョー・コールは、2006年3月にアンフィールドで行われたウルグアイとの親善試合で、決勝ゴールを挙げた。イングランドにはこのほかテリー、ウルグアイではフォルランが出場していた。

アトレティコのパウロ・アスンソンは、ポルトの一員として、チェルシーとの2006-07シーズンUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦に2試合とも出場。

パブロ・イバニェスは、2004年11月にマドリードで行われたイングランドとの親善試合でスペイン代表デビューを果たした。スペインではその他ホセ・アントニオ・レジェスが、イングランドではアシュリー・コール、ジョン・テリー、そしてフランク・ランパードが出ていた。

レジェスはアーセナルFC時代の2004年4月、ハイバリーで行われたチェルシーとのUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦でゴールを挙げた。だが、最後はランパードの同点ゴールにより、チェルシーが2試合合計3-2で勝ち抜けている。

チェルシーのペトル・チェフとアトレティコのトマシュ・ウイファルシは、チェコ代表のチームメート。

アトレティコのシモンとチェルシーのリカルド・カルバリョ、、そしてジョゼ・ボジングワは、ポルトガル代表のチームメート。

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