後半、優勢に立ったFCポルトが、ファルカオとロランドのゴールでクラブ・アトレティコ・マドリーを本拠地エスタディオ・ド・ドラゴンで2-0と退け、2位に浮上。グループD突破の希望を復活させた。
即興技での先制点
チェルシーFCとの第1戦を落としていたため、なんとしても勝ち点3が欲しかったポルトは75分、フッキのパスにファルカオがとっさに合わせたヒールキックで、途中出場したアトレティコのGKダビド・デ・ヘアを破って先制。さらに7分後のCKで、CBブルーノ・アウベスのヘディングシュートがポストに当たって跳ね返ったところを、守備でペアを組むロランドが無人のネットに押し込み、追加点を奪った。
GKロベルトが負傷
最初にリズムをつかんだのはホームのポルトだった。パワフルなFWフッキが、ほとんどの好機に絡む。左サイドから彼が絶妙なボールを入れた場面では先制点が生まれるかと思われたが、ゴールポスト脇にいたポルトの主将ブルーノ・アウベスは、うまく合わせることができなかった。一方アトレティコは、GKの交代を余儀なくされる。その日の守護神ロベルトは、マリアーノ・ゴンサレスとフッキのシュートがいずれも大きく外れるのを見たのち、ボールをクリアしようとして右太ももを負傷。25分にファルカオのヘディングがわずかに枠を外れた直後、ゴールにうずくまり、プレー続行が不可能となった。
エウトンが大活躍
正GKセルヒオ・アセンホは、スペイン代表としてエジプトで開催中のFIFA U-20ワールドカップに参加中で不在とあって、アベル・レシーノ監督は選択の余地なく18歳のデ・ヘアをデビューさせる。だが、ここからアウェーのアトレティコがペースをつかみ始めたため、ハーフタイムまではデ・ヘアの出番もほとんどなかった。セルヒオ・アグエロとディエゴ・フォルランがポルトの守護神エウトンにセーブを強いたのち、シモンのCKからニアポストにいたフアニートがヘディングで先制ゴールを狙う。しかし、うまく頭をボールにミートさせることができなかった。
強烈なFK
フアニートは後半の立ち上がりにもヘディングで狙ったが、ゴール前6メートルの中央からでボールを下げきれず。やがて60分を過ぎると、今度は急にデ・ヘアの仕事が増えていく。ブルーノ・アウベスの強烈なFKを阻止した後、途中出場のフレディー・グアリンのロングシュートを体でポストの外へと押しやった。
フッキがアシスト
残り15分の時点で生まれたファルカオのゴールでは、フッキが重要な役割を果たした。自分が打ったシュートがデ・ヘアにセーブされてそのまま戻ってくると、長身のブラジル人FWは、最初はボールコントロールに失敗したものの、ファルカオに横パス。ファルカオは鮮やかなフィニッシュでデ・ヘアを破った。その直後にも彼はフリーで頭に合わせる絶好機を迎えたが、こちらは決め切れず。だが、ホームチームの2点目は、それから間もなくロランドによってもたらされた。この勝利で自信を得たポルトは、この後アポエルFCとの2連戦に挑む。一方、2試合を終えて勝ち点1しか獲得できていないアトレティコは、グループ首位のチェルシーとの次節でなんとしても結果を出さなければならない。
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