アトレティコ、アポエルの堅守を崩せず

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クラブ・アトレティコ・マドリーと対戦したアポエルFCは組織的な守備で勝ち点1を獲得。イバン・ヨバノビッチ監督率いるUEFAチャンピオンズリーグ・グループリーグ初出場のチームが、敵地で好スタートを切った。

フォルランの逸機
7月の予選2回戦からグループリーグに勝ち上がってきたキプロス王者は、今夏の経験を生かしてスペイン屈指の名門を苦しめた。アトレティコも終盤にディエゴ・フォルランが2度の決定機を迎えたが、25メートルからの強烈なミドルシュートはクロスバーをたたいた。グループD第1節で勝ち点1を確保したアポエルは、自信という大きな収穫も手に入れている。

アポエルのチャンス
アポエルは初めての大舞台にもひるむことなく、早くも7分には敵地のサポーターをヒヤリとさせる。カミル・コソフスキが左サイドからクロスを入れると、ファーポストで合わせたコンスタンティノス・ハラランビディスがシュート。アトレティコはGKセルヒオ・アセンホの見事な反応で事なきを得た。一方、ロス・ロヒブランコス(アトレティコの愛称)はボールを支配したにもかかわらず、相手ゴールを脅かすことができず。すると再びアポエルがチャンスを迎え、ハラランビディスの左FKからパウロ・ジョルジェが際どいシュート放った。

アグエロの存在感
アトレティコはセルヒオ・アグエロが突破口を開き、相手ボールを奪うとフォルランにクロス。しかし、フォルランのヘディングシュートは大きくゴール横へ外れた。さらに、アグエロは強引にゴール前へ抜け出したが、そのシュートはGKディオニシオス・ヒオティスの正面へ。その後、アルティン・ハジのミスからホセ・マヌエル・フラドもチャンスを得たが、シュートはヒオティスの見事なセーブに阻止された。一方、アポエルもハラランビディスがファーポストでフリーとなったものの、チームを勢いづけるゴールを奪うことができない。国内リーグで開幕から2試合勝利に見放されている両チームは、自信を失っていたようだった。

マキシを投入
後半に入っても、前半と同じような展開が続いたため、アトレティコのアベル・レシーノ監督はマキシ・ロドリゲスを投入。このアルゼンチン代表MFがチームの起爆剤となった。まず、フラドがアポエル守備陣の隙を突くと、ペナルティーエリア端の空いたスペースからシュート。これをはじき出したアポエルのギリシャ人GKは、フォルランのシュートも辛うじて防ぐ。ゴールを待ち望む地元サポーターの期待が高まる中、シモンのアシストでアグエロもシュートを放つが、やはりヒオティスの素晴らしいセーブに阻止された。

アポエルの堅守
その後もアトレティコの攻勢は続き、フォルランのFKがポストをかすめる。アポエルもヌーノ・モライスのCKからマルチン・ジェフワコフが頭で合わせたが、ゴール横に流れた。さらにフォルランが2本のミドルシュートを放つも、最初はポストに、次はヒオティスに阻まれて、最後までアトレティコは得点できず。集中した守備でゴールを許さなかったアポエルが、敵地での初陣で勝ち点1をもぎ取った。地元キプロスで第2節を迎えるアポエルはチェルシーFCと対戦。アトレティコは敵地へ乗り込み、昨季の決勝トーナメント1回戦で敗れたFCポルトに挑む。

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