ゴールの喜びをやる気に変えるフォルラン

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UEFAチャンピオンズリーグのテーマソングが再びマンサナレス川のほとりで流れる15日、ビセンテ・カルデロンに集まるクラブ・アトレティコ・マドリーのファンは、チームの英雄ディエゴ・フォルランが、対戦相手のアポエルFCに魔法をかけてくれることを願っている。

ゴールを量産
ロス・ロヒブランコス(アトレティコの愛称)が2年連続で欧州最高峰のクラブ大会に出場できるのは、南米の人気アニメに出てくる魔女に似ているせいで、“カチャバチャ”と呼ばれるフォルランの功績が大きい。フォルランは、昨シーズン最後の8試合で毎試合1得点以上(通算で12得点)を決めて、アベル・レシーノ監督率いるチームを、UEFAチャンピオンズリーグ・プレーオフへと導いた。この数字はプルデン・サンチェス氏が68年間維持してきたクラブ記録に並ぶものだったが、30歳のウルグアイ代表は昨季通算でも32得点を記録。2度目のスペインリーグ得点王に輝くと同時に、ESMゴールデンシューも2度目の受賞も果たした。「2回もゴールデンシューに輝くなんて、とても考えられないこと」とフォルランはuefa.comに明かした。「私はサッカーを存分に楽しんでいる。ゴールを決める喜びは、言葉では説明できない」

高まる自信
マンチェスター・ユナイテッドFCでは、3シーズンでリーグ戦通算63試合10得点しか記録できなかったフォルランだが、2004年にビジャレアルCFに移籍してから得点ペースがアップ。1年目でリーグ最多の25得点をマークし、翌年にはチームのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝進出に貢献した。「ビジャレアルでもアトレティコでも、その昔CAインデペンディエンテでプレーしていた時も、私にとって重要だったのは、監督が90分出場させてくれることで得られる自信だった」と彼は言う。「毎試合出場することでプレーの質も上がる。マンチェスターでは、それがかなわなかったので自信が持てなかった」

強力なパートナー
最近のフォルランに自信の問題はない。アルゼンチン人FWセルヒオ・アグエロとのコンビは、アトレティコに大いなる成功をもたらしている。「われわれはいいコンビだと思う。お互いをよく理解している。一緒にプレーするようになってかなり経つので、どちらも安心して動けるんだ。選手として全くタイプが違うから、それでピッチ上でうまく連係できる。少し後ろにいる私が何をやろうとしていか、どんな動きをするか、彼はよく分かっているよ。それはアグエロだけでなく、(マキシ・)ロドリゲスやシマンとも同じさ。お互いを理解することで皆が助け合っているんだ」

さらなる闘志
パナシナイコスFCを下したプレーオフ第2戦で、ロス・コルチョネロス(アトレティコの愛称)での公式戦通算100試合出場を記録したフォルラン。今はアポエル、FCポルト、そしてチェルシーFCと戦うUEFAチャンピオンズリーグ・グループDでの対戦を楽しみにしている。「このチームで再び欧州の強豪たちと戦うのは素晴らしい。歴史的な快挙だ」と続けた。「昨季は無敗ながら、(決勝トーナメント1回戦でポルトに敗れて)途中敗退となってしまったが、大会を楽しんだ。選手なら誰でもチャンピオンズリーグでプレーすることを夢見るもの。最強のチームが集まる中で、最高レベルの戦いをしたいと思うものだ」

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