アウェーゴール差でクラブ・アトレティコ・マドリーを退け、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝に駒を進めたFCポルトのジェズアルド・フェレイラ監督は、選手を「とても誇りに思う」と喜び、ドラゴンズ(ポルトの愛称)は準々決勝で「相手にとって手ごわい存在になる」と警告した。一方、アトレティコのアベル・レシーノ監督は、9月のグループリーグ開幕以来、無敗を貫きながら、敗退に追い込まれたことに悔しさをにじませた。
ポルトのジェズアルド・フェレイラ監督
選手とファンに心からお礼を言いたい。ファンには試合全体を通じてチームの力になってもらったことに対して、選手には指示通りにプレーしてくれたことに対して、感謝している。後半は前半に比べ、ずっと良い戦いができたが、われわれの方が最初から最後まで優勢だった。常に試合の主導権を握り続け、絶対に勝つという気持ちを持って戦っていた。今回もゴール前でツキに恵まれなかったが、それはアトレティコのGK(レオ・フランコ)によるところが大きい。私の考えるマン・オブ・ザ・マッチはマドリードでの第一戦同様、相手のGKだ。
欧州の8強に名を連ねたチームをとても誇りに思う。アトレティコの慎重な立ち上がりには少し驚いたが、もしかしたら、それは相手の作戦だったのかもしれない。アトレティコはスペインでの教訓を生かし、守備を修正してきた。われわれは準々決勝進出でさらに自信をつけた。次のラウンドで当たるチームがどこになろうとも、自分たちは相手にとって手ごわい存在になると確信している。
アトレティコのアベル・レシーノ監督
一番の目標は、有利な状況でハーフタイムを迎え、後半で勝負を決めることだった。しかし、その目標を達成するには、フィジカルの強さが欠けていた。サッカーは残酷な一面を持つスポーツだが、ポルトが(グループリーグから)2敗している一方で、われわれは1試合も負けることなく敗退が決まった。今日ここで1点でも取れれば、ポルトは攻めざるを得なくなり、相手が前がかりになったところを、われわれは突くことができた。しかし、そうはならず、彼らは最後までとても慎重に戦っていた。
今夜は(スペイン国内リーグの)バルセロナ戦やレアル・マドリー戦とは全く異なるスタイルの試合だった。ポルトは3人のアタッカーの攻め上がりのスピードがすごく速い。そういうプレーをするチームは、スペインには多くない。マドリードでの第1戦は相手が上だった。そして今夜の彼らはリスクをとろうとしなかった。
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