クラブ・アトレティコ・マドリーのアベル・レシーノ監督は現役時代、ラ・リーガでFCバルセロナのジョゼップ・グアルディオラ監督に勝ったことはなかった。しかし、1日夜、ビセンテ・カルデロンで行われた試合では、バルセロナ相手に見事な逆転勝ちを収めた。
闘争心
アトレティコは2度リードを許しながら、最終的に4-3で勝利。一時は圧倒的な大差をつけて首位を独走していたバルサは、2位レアル・マドリーCFに勝ち点4差に迫られた。アトレティコでGKとして活躍したレシーノ監督は「これがサッカーだ」と胸を張った。「強力なライバルとの対戦では、最後まで激しい攻防が展開される場合が多い。一番大事なのは、全精力を注ぎ込んだことだ。リードを許したが、気落ちすることはなかった。その姿勢が私たちのこの試合でのモットーだったと思う」
驚異的
試合は30分の時点で、バルセロナがティエリ・アンリとリオネル・メッシのゴールで2点をリード。アトレティコはディエゴ・フォルランとセルヒオ・アグエロのゴールでいったんは追いつくが、バルサは74分にアンリのゴールで再び勝ち越しに成功した。しかし、アトレティコは残り10分、フォルランがPKを決めて同点とすると、終盤にアグエロが決勝点を挙げた。FCポルトと2-2で引き分けた2月24日のUEFAチャンピオンズリーグでは途中交代を送られたアグエロだが、バルセロナ戦での2得点の活躍には、レシーノ監督も絶賛した。「アグエロは驚異的だった。残りの選手も同様に素晴らしかった。われわれが戦い方を知っていること、潜在能力を持っていることを示した」
迫るマドリー
アトレティコは、首位バルセロナに勝ち点21差の5位につけたが、グアルディオラ監督が警戒するのはレアル・マドリーだ。フアンデ・ラモス監督率いるマドリーは28日、RCDエスパニョールに2-0で快勝してリーグ10連勝を飾り、バルサとの勝ち点差はわずか4となった。「今夜は全力を尽くした激戦に敗れたが、気持ちを切り替えて、調子を取り戻したい」とグアルディオラ監督は話した。「チームが疲れているとは思わない。リーグ戦は長丁場なので、調子の悪い時期もある。それでも、まだ好位置につけている」。MFシャビ・エルナンデスも監督と同意見だった。「チームは非常に団結している。まだ勝ち点4差をつけているので、楽観している。リーグ戦で連敗したのは残念だが、最善の努力を続けていく」
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