リバプール、ジェラードのPKで引き分けに

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4日のUEFAチャンピオンズリーグ・グループDでは、アウェーのクラブ・アトレティコ・マドリーが勝利まであと一歩に迫っていたが、リバプールFCはロスタイム5分のスティーブン・ジェラードのPKにより、試合をドローに持ち込んだ。

劇的な同点ゴール
マキシ・ロドリゲスの37分のゴールで先制したアトレティコが、そのまま逃げ切り、決勝トーナメント進出を決めるかに思われた。しかしリバプールは、ジェラードを中心にあきらめなかった。アトレティコはホームチームからの猛攻を懸命にしのいでいたものの、マリアーノ・ペルニアがペナルティーエリア内でジェラードにファウルを犯してしまう。これまでに何度も終了前に劇的なシュートを決めてきたジェラードが、GKレオ・フランコの逆を突くPKを沈め、リバプールが土壇場で同点に追いついた。

スター選手の欠場
両チームのサポーターは、スターストライカーであるフェルナンド・トーレスとセルヒオ・アグエロが先発から外れてがっかりしたようだったが(アグエロは控えメンバーに名を連ねた)、試合は序盤から動き出し、開始40秒にリバプールがCKのチャンスを迎えた。ファビオ・アウレリオの蹴ったボールからロビー・キーンがゴールを狙い、こぼれ球にダニエル・アッガーが詰めたが、うまく合わせられなかった。

キーンの好機
キーンは15分、シャビ・アロンソの35メートルのロングパスから絶好機を得るが、胸でトラップしたあとに放ったシュートはわずかに横に外れた。対するアトレティコはその4分後、ディエゴ・フォルランのパスを受けたペルニアがクロスを上げてチャンスを演出。これにシモンが至近距離で合わせたが、ボールはクロスバーの上を越えていった。

芸術的な先制点
アトレティコは37分に先制点を挙げるが、それはマドリードのプラド美術館の展示品に匹敵するほど芸術的なものだった。シンプルなプレーから生まれたゴールは、CBヨン・ハイティンガが前線に送った長いパスから始まった。それを右サイドで受けたアントニオ・ロペスが、完璧なボールコントロールで足もとに収める。ロペスがゴール前へ折り返すと、走り込んできたマキシ・ロドリゲスがワンタッチでジェイミー・キャラガーをかわし、そのまま右足を振り抜き、ペペ・レイナの右サイドを破る低い弾道のシュートを決めた。

リバプールの反撃
リバプールは後半に入ると、前半とは見違えるような動きを見せるようになり、積極的に攻撃参加したアッガーがアウレリオのFKから頭でゴールを狙うものの、惜しくも上方に外れた。その後もアッガーはアトレティコに脅威を与え、ペナルティーエリア内からフリーでボレーを放つが、これはレオ・フランコに簡単にキャッチされてしまった。さらにリバプールは70分、ジェラードがキーンとのワンツーからシュートを打つが、枠を捉えられず、その後にアッガーが再びゴール前でヘディングシュートを放つものの、得点には至らなかった。

ロスタイムのドラマ
終盤にアトレティコはアグエロを投入するが、流れを変えることはできず、最後にジェラードのPKを許し、2週間前の第3節と同様、今回の対戦も1-1で終了した。グループDでは、アトレティコとリバプールが勝ち点8で首位に並び、同3でPSVアイントホーフェンとオリンピック・マルセイユが続く。

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