複雑な心境の両監督

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リバプールFCのラファエル・ベニテス監督は、4日のクラブ・アトレティコ・マドリー戦について、ロスタイムに決まったスティーブン・ジェラードのPKに救われたとし、両チームとも決勝トーナメント進出へ向け「好位置につけている」と話した。一方、アトレティコのハビエル・アギーレ監督は土壇場で勝利を逃したものの、冷静な様子で、この引き分けはラ・リーガで調子が上がらないチームが「自尊心を取り戻すきっかけになるだろう」と語った。

リバプールのラファエル・ベニテス監督
私たちには前半にも後半にもチャンスはあった。だが相手は前半のワンチャンスをモノにしてゴールを奪った。後半は私たちに絶好機が3、4回あったと思うので、最終的にPKによって同点に追いついたのは残念である。ただ、最低でも引き分けにふさわしい内容であり、負けなかったことはとても重要だ。もちろん勝つことが一番いいが、負けなかったのは大きい。私たちはグループ首位の座を維持できたわけだからね。私たちは攻め続けた。相手にいい選手がいたのでカウンターに手こずった場面もあったが、最後まで攻めの姿勢は崩さなかった。(故障中のフェルナンド・)トーレスがいたとしても、違った結果を手にしていたかどうかはわからない。ロビー(・キーン)はよくやっているが、ストライカーの話になれば、得点力の問題は避けられないだろう。試合が終わってみれば、ポジショニング、運、クロスの質などに左右されることも多いが、彼は自分の仕事に専念していると思う。アトレティコとわれわれは好位置につけている。私は以前からこの試合に勝つことが重要だと言い続けてきたので、今は残念に思っている。ただし同点に追いつき、勝ち点1を獲得したわけだから、悪い結果ではない。

アトレティコのハビエル・アギーレ監督
(PKの場面を)認めるには、とても難しい。だが事態はわずか1分で変わってしまうものである。マルセイユが勝利したため、勝っていれば決勝トーナメント進出を決めることができていた。今後も気を抜かずに戦っていかなくてはいけない。(セルヒオ・)アグエロを先発で起用しなかったのは、フィジカル面で不安があったからだ。彼はまだ2週間毎に試合を行うスケジュールに慣れていない。イグナシオ(・アンブリス代行監督)はよくやったと思う。彼とは長い間一緒に仕事をしてきたし、彼の采配、チームの戦い方には満足している。残念ながら勝利は逃したが、勝ち点1を獲得したことで、自尊心を取り戻すきっかけにはなるだろう。私たちは国内リーグで受けたダメージから回復しているところであり、今回の結果がいい方向につながっていくことを期待している。グループリーグを突破するには勝ち点を積み上げる必要があるので、1ポイントでも重要だ。残りはホームとアウェーのゲームが1試合ずつで、首位で終われるように頑張りたい。今日の試合のパフォーマンスは安定していたし、組織立ったプレーができていた。独特の雰囲気を持った立派なスタジアムで、偉大なチームを相手に、よく戦ったと思う。

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